GPT-OSSを無料で使う方法 3選

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GPT-OSSを無料で使う方法 3選

2025年10月3日

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GPT-OSSは、ChatGPTが提供するオープンウェイトのモデルです。20Bと120Bがあり、無料で利用することができますが、120Bをローカル環境で実行することは現実的ではありません。この記事では、GPT-OSSの概要と、代表的な動かし方として「Duck.ai」「OpenRouter」「ローカル」の3つをご紹介します。

GPT-OSSとは

  • 概要
  • オープンウェイトとは
  • 特徴
  • 20Bと120Bの違いと推奨スペック

概要

GPT-OSS」とは、OpenAIが公開したオープンウェイトのAIモデル(LLM)です。

簡単に言うと、無料で自由に使えるChatGPT系のモデルです。

Apache 2.0ライセンスで公開されており、改変、再配布、商用利用も可能となっています。

オープンウェイトとは

オープンウェイトとは、AIモデルの「ウェイト(重み)」が公開されているという意味で、これにより誰でもそのモデルを動かしたり、追加学習(ファインチューニング)をしたりすることができます。

ソフトウェアの「オープンソース」とは異なり、全てが公開されている訳ではありません。

AIの学習データを公開すると、著作権や個人情報などで問題となることがあるため、学習データは非公開のままで、その結果のみが公開されているという感じです。

並べると以下のようになります。

  • クローズド:一般的なAIモデル
  • オープンウェイト:ウェイトのみ公開
  • オープン:学習データもある程度公開(研究用途)
  • フルオープン:学習データを全て公開(ほぼない)

特徴

GPT-OSSは、何かに特化するのではなく、汎用的に使用できるように調整されています。

文章生成、要約、翻訳、質問応答など、幅広い言語処理に使用できます。

画像生成はできません。

20Bと120Bの違いと推奨スペック

GPT-OSSには、「GPT-OSS-20B」と「GPT-OSS-120B」の2つのモデルがあります。

「B」とは「Billion(10億)」のことで、それぞれ「約200億」「約1200億」のパラメータ(性能のようなもの)を持っています。

「GPT-OSS-20B」は一般的なPCでも動作させることができますが、「GPT-OSS-120B」は専門設備が必要となるため個人レベルではなかなか難しいです。

推奨スペックはこのようになっています。(これ以下で動いたという報告も多いです)

項目GPT-OSS-20BGPT-OSS-120B
GPU16GB以上
(RTX 4080等)
80GB以上
(NVIDIA A100等)
メモリ32GB以上256GB以上
ストレージ50GB以上4TB以上

GPT-OSSを動かす方法 3選

  • Duck.ai
  • OpenRouter
  • ローカルLLM

Duck.ai

gpt-oss Duck.ai

Duck.ai」は、プライバシー重視の検索エンジンで有名な「DuckDuckGo」が提供するAIチャットサービスです。

2025年10月現在、以下のモデルを使用することができます。

  • GPT-4o mini
  • GPT-5 mini
  • GPT-OSS 120B
  • Llama 4 Scout
  • Claude Haiku 3.5
  • Mistral Small 3

「GPT-OSS-120B」を一番簡単に利用できる方法と思われます。

基本無料で利用でき、データを外部に送信したりトレーニングに使用したりすることはないとしています。

また、Duck.aiは外部のAIプロバイダーに代理接続しているだけですが、その際にユーザーのIPアドレスを送信することはないとしています。

それを信じるかどうかというところではありますが、一般的にDuckDuckGoはプライバシーを重視する団体なので、概ね大丈夫ではないかと信じられています。

無料の場合、一日の利用制限があります。

具体的な数字は公表されていませんが「25リクエスト/日」程度のようです。

制限を解除する有料プランは、日本ではまだ提供されていません。

OpenRouter

gpt-oss OpenRouter

OpenRouter」は、500以上のAIモデルを、共通のAPIで利用できるサービスです。

無料モデルも50近く用意されています。

「GPT-OSS-20B」は無料で利用できますが、「GPT-OSS-120B」は有料となっています。

API連携できる何かしらのツールと一緒に利用します。

下記の記事では、ノートアプリのObsidian上で利用する方法をご紹介しています。

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ローカルLLM

「Duck.ai」や「OpenRouter」はプライバシーが気になるという場合は、完全にローカル環境で利用することをおすすめします。

「120B」は難しいですが、「20B」であれば、推奨スペック以下でも何とかなったりします。

ローカルでAIを実行する方法は色々ありますが、初めてであれば、モデルの管理が簡単な「LM Studio」をおすすめします。

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まとめ GPT-OSSの使い方

「GPT-OSS」は、OpenAIが提供するオープンウェイトのAIモデルです。

「20B」と「120B」があり、「20B」はローカル環境でも動作させることができますが、「120B」は専門環境が必要となります。

GPT-OSSを利用する代表的な方法は、以下のとおりです。

  • 120B
    • Duck.ai(無料)
    • OpenRouter(有料)
  • 20B
    • OpenRouter(無料)
    • ローカル(無料)
著:安達 恵利子
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