完全無料でアメリカに接続できるVPNサービス6選

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完全無料でアメリカに接続できるVPNサービス6選

2024年5月11日

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VPNを利用するメリットの一つが、インターネット上の地域情報を置き換えることができるという点です。例えば、日本にいながらにして、アメリカからアクセスしているかのように見せかけることができます。これにより、地域によるブロックを回避し、アメリカ向けの動画サービスを利用できたり、航空券を現地価格で購入したりすることができます。この記事では、無料でアメリカのサーバーに接続できるVPNサービスについてご紹介します。

ポイント

  • VPNサービスが無料な理由
  • 無料のVPNサービスの危険性
  • おすすめの無料VPNサービス

日本からアメリカに接続できる無料のVPNサービスはある?

無料のVPNサービスの種類と、危険性について解説します。

アメリカのインターネット網

無料のVPNサービスには2種類ある

日本にいながら、アメリカ国内のVPNサーバーに接続できる、無料のサービスはたくさんあります。

ここでは、選ぶ際の参考になるような情報をご紹介します。

無料のVPNサービスには大きくわけて2つあります。

非商用サービス

非商用の無料VPNサービスには、以下のようなタイプがあります。

教育・研究目的

教育機関などが、研究目的で無料公開していることがあります。

ボランティア精神

健全なインターネット文化や、言論の自由、ジャーナリズム精神などを守るために、無料でVPNサービスが提供されていることがあります。

基本的には有料サービスだが、特定の紛争地帯に無償提供されていることもよくあります。

詐欺

中には、無料を装って通信データを搾取し、犯罪行為に利用している人たちがいます。

無料のVPNサービスが危険と言われるのはこれが原因です。

有料サービスの無料版

有料VPNサービスの無料版として、一部機能が利用できることがあります。

タイプの違いをご紹介します。

無料お試し期間

有料サービスの無料トライアル期間として、機能制限なしに利用できるようになっていることがあります。

多くの場合は3~7日程度です。

機能制限版

期間は特に定めず、機能制限がかけられていることがあります。

機能制限の内容としては、以下のパターンがあります。

  • 接続できるVPNサーバーの制限
  • 通信速度の制限
  • 通信量の制限
  • インストールできるデバイス数の制限
β版

将来的に有料サービスとなる予定だが、テストとして無料公開されていることがあります。

無料VPNサービスは危険?

一般的に、無料のVPNサービスを利用することは推奨されていません。

悪意を持ったVPNサービスが紛れているかもしれないからです。

悪意を持ったVPNサービスを利用すると、個人情報や機密情報が漏洩したり、マルウェアに感染したりする恐れがあります。

VPNサービスを運営するためにはお金がかかります。

この記事を作成するに辺り、様々なVPNサービスを調査しましたが、倒産している会社も多くありました。

VPNサービスを無料で維持できるわけがないのです。

有料プランのお試しという位置づけならばいいのですが、理由なく完全無料のVPNサービスは、疑うべきです。

有料であれば安全なのかというところもありますが、少なくとも無料に比べれば、はるかに健全でしょう。

無料でアメリカに接続できるVPNサービス6選

おすすめのVPNサービスとして「TunnelBear」「hide.me VPN」「Windscribe VPN」「Avira Phantom VPN」「PrivadoVPN」「VPN Gate」をご紹介します。

VPNアプリ

選んだポイント

無料のVPNサービスは世の中にたくさんありますが、今回選んだポイントは2つあります。

無料お試しプランではなく、永続的に使用できること

多くの商用VPNサービスは、数日間の無料トライアル期間を設けていますが、今回選んだのは、機能制限はあるけれども、永続的に利用できるタイプです。

アメリカのVPNサーバーに接続できること

無料版のVPNサービスでは、接続先のサーバーを選ぶことができないか、選べたとしても数が少ないことがほとんどです。

選べない場合は、最も近いサーバーに接続されるので、ほぼ東京サーバーになります。

今回選んだのは、アメリカのサーバーに接続できるサービスに限定しています。

ちなみに、有料プランに加入すると、アメリカ内のどの都市のサーバーに接続するかまで選ぶことができることが多いです。

TunnelBear

TunnelBear」は、2011年にカナダのトロントで設立されたVPNサービスです。

2018年に「McAfee(マカフィー)」に買収されました。

iPhone/iPad、Android、Windwos、Macで利用できます。

ノーログポリシーを宣言しており、毎年セキュリティ監査を受け、その結果を公開しています。

無料プランでは、月2GBまで利用できます。

有料プランは、月払いで1,150円 年払いで6,600円です。

アメリカサーバーに接続し、通信速度を測ったところ110Mbpsでした。(fast.com調べ)

TunnelBearのインターネット速度

利用するためには、メールアドレスでのアカウント登録が必要となるのが少し面倒ですが、アプリ自体は、かわいらしいデザインで、とても使いやすいです。

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hide.me VPN

hide.me」は、2012年にマレーシアで設立されたVPNサービスです。

iPhone/iPad、Android、Windwos、Macで利用できます。

ノーログポリシーを採用しています。

有料プランの3日間の無料トライアルと、無料プランがあります。

無料プランは、通信速度に制限はありますが、容量は無制限です。

通信速度を計測したところ、25Mbpsでした。

hide.me VPNのインターネット速度

有料プランは、月払いで1,150円、年払いで9,100円です。

若干アプリの使いにくさを感じますが、アカウント登録なしに利用できるのは便利です。

Windscribe VPN

Windscribe」は、2016年にカナダで設立されたVPNサービスです。

iPhone/iPad、Android、Windwos、Macで利用できます。

ノーログポリシーを採用しています。

無料プランの場合、アカウント登録だけだと2GB/月、メールアドレスを登録すると10GB/月まで利用できます。

有料プランは、月払いで960円、年払いで7,500円です。

US WESTサーバーに接続した場合の通信速度は、42Mbpsでした。

Windscribe VPNのインターネット速度

多少、日本語の翻訳が雑な部分もありますが、使用するのに特に問題にはならないでしょう。

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Avira Phantom VPN

Avira Phantom VPN」は、ドイツのセキュリティソフト会社であるAviraが提供するVPNサービスです。

iPhone/iPad、Android、Windwos、Macで利用できます。

ノーログポリシーを採用しています。

有料プランの無料トライアルと、無料版があるのですが、選択が分かりにくいので画像で説明します。

Avira Phantom VPNのインストール

無料プランの場合は、初回起動時に「後で」の方をタップします。アカウント登録なしに利用できます。

無料プランは、500MB/月まで利用できます。

また、制限は容量のみで、接続サーバーの制限はないようです。

有料プランは、月払いで500円です。年払いはありません。

アメリカのサーバーに接続したところ、通信速度は、120Mbpsでした。

Avira Phantom VPNのインターネット速度

PrivadoVPN

PrivadoVPN」は、2019年にスイスで設立されたVPNサービスです。

iPhone/iPad、Android、Windwos、Macで利用できます。

有料プランの特典としてノーログが書かれているので、無料プランはノーログではないようです。

無料プランは、10GB/月まで利用できます。

有料プランは、月払いで10.99USD、年払いで59.88USDです。

アメリカのサーバーに接続したところ、通信速度は、22Mbpsでした。

PrivadoVPNのインターネット速度
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VPN Gate

VPN Gate」は、日本の筑波大学が運営するプロジェクトで、世界中のボランティアが運営するVPNサーバーを選んで接続することができます。

完全無料で利用できますが、注意点として、ログが記録されることが明記されています。

通信速度は接続するサーバーによりますが、たまたま接続してみたサーバーでは、1.6Mbpsでした。

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アメリカのサーバーに接続できる完全無料のVPNサービス比較

ご紹介した6つのVPNサービスをまとめた表です。

名前容量通信速度の例ノーログ有料プラン
TunnelBear2GB/月110Mbps1,150円/月
6,600円/年
hide.me無制限25Mbps1,150円/月
9,100円/年
Windscribe10GB/月42Mbps960円/月
7,500円/年
Avira Phantom500MB/月120Mbps500円/月
Privado10GB/月22Mbps1,712円/月
9.328円/年
(1ドル155円で換算)
VPN Gate無制限接続サーバーによる

通信速度は、環境によって変わりますので、参考程度にしてください。

料金は、iOSの場合です。他のプラットフォームで決済した場合は、異なることがあります。

どれも一長一短ですが、個人的にはTunnelBearがバランスが良くて使いやすかったです。

容量制限もあるので、組み合わせて使うと良いでしょう。

複数のサービスを切り替えて使っても、何も問題はありません。

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