韓国はインターネット先進国として無料Wi-Fiが充実している一方で、政府による規制が厳しい国でもあります。VPNを利用すれば、それらの規制を回避できる他、チケットを安く購入したり、当選確率をあげたり、日本では配信されていない動画を閲覧できたりする可能性があります。この記事では、韓国でVPNを利用するメリットと、おすすめのVPNサービスについて、詳しく解説いたします。
VPNを韓国で利用するメリット
VPNを韓国で利用するメリットとして、規制回避、セキュリティ対策、チケッティング、地域制限の回避があります。それぞれについて解説します。
韓国でVPNは合法?
韓国でVPNを利用することは合法です。
ただし、韓国には日本よりも厳しいインターネット規制があり、政府による検閲が行なわれています。
例えば、北朝鮮への礼賛、韓国政府への批判、暴力、誹謗中傷、ポルノ、ギャンブルなどの内容はブロックされています。
VPNはその規制を回避することができますが、法に触れる可能性もあるので注意しましょう。
セキュリティ
韓国は公衆Wi-Fiが広く普及しており、観光地・ショッピングモール・レストラン・駅など、あらゆる場所で無料Wi-Fiを利用できます。
しかし無料Wi-Fiを利用することは、通信内容を盗み見されたり、フィッシングサイトに誘導されたりする危険性があります。
VPNに接続することで、通信の安全性を高めることができます。
チケッティング
韓国へは、K-POPアーティストのコンサートで訪れるという方も多いでしょう。
韓国の有名なチケット販売サイトとして「Interpark」や「Yes24」が知られています。
これらにはグローバルサイトが用意されており、日本からでも購入することができますが、韓国国内から購入した方が、当選確率が高いことが知られています。
VPNを利用することで、日本にいながらにして、韓国国内向けサイトからチケットを購入することができます。
また、ホテルや航空券の予約も、韓国(または他の国)から行った方が安くなる場合があります。
日本のサービスを利用できる
「メルカリ」や「TVer」などの日本人向けサービスは、海外からのアクセスがブロックされていることがあります。
日本のVPNサーバーに接続すれば、韓国にいながらにして、これらのサービスを利用することができます。
韓国のサービスを利用できる
逆に、韓国のVPNサーバーに接続すれば、日本にいながらにして、韓国人向けのサービスを利用することができます。
特に「Netflix」や「Hulu」などの動画配信サイトは、国によって配信されているコンテンツが異なります。
例えば、スタジオジブリの作品は日本では配信されていませんが、VPN経由で接続すれば、閲覧できることがあります。
また、日本では未配信の韓国ドラマやK-POPコンサートの映像を見ることができる可能性もあります。
韓国に接続、韓国から接続できるおすすめのVPNサービス
日本から韓国に接続、または韓国から日本に接続できるVPNサービスを、無料・有料に分けてご紹介します。
韓国に接続できる無料VPNサービス
無料のVPNサービスはアメリカサーバーに接続されることが多いのですが、韓国サーバーに接続できるものをご紹介します。
TunnelBear
カナダのVPNサービス「TunnelBear」の無料プランは、韓国サーバーに接続することができます。
ただし、無料プランには容量制限があるので、動画閲覧には向いていません。
完全無料でアメリカに接続できるVPNサービス6選
VPNを利用するメリットの一つが、インターネット上の地域情報を置き換えることができるという点です。例えば、日本にいながらにして、アメリカからアクセスしているかのように見せかけることができます。これによ ...
VPN Gate
日本の筑波大学が運営する「VPN Gate」は、世界中のボランティアサーバーに接続することができます。その中には韓国サーバーも含まれています。
ただし、通信速度や安定性に難があるので、緊急時の規制回避くらいにしか使えないでしょう。
また、Windows PCならばいいのですが、iPhoneやAndroidで利用しようとすると、少し設定が面倒です。
完全無料で利用できるVPN Gateの危険性とは?
無料で利用できるVPNサービスを考えた場合、真っ先に上がるのが筑波大学が運営するVPN Gateです。筑波大学が運営してるのだから安心できるだろうという声がある一方、その危険性も指摘されています。この ...
無料のVPNサービスがおすすめできない理由
一般的に、無料のVPNサービスを利用することは推奨されていません。
その理由をご説明します。
セキュリティ&プライバシー
VPNが安全と言われるのは、通信が暗号化されていることと、サービス運営会社が接続記録(ログ)を破棄していることによって成り立っています。
しかし本当にログを破棄しているかどうかは、確かめようがなく、その運営会社を信じるしかありません。
有料サービスに比べて、無料サービスは、その点の信頼性が著しく低くなります。
通信速度
無料のVPNサービスは通信速度に制限がかかっていることが多いです。
メールを見るくらいであれば可能でしょうが、動画を閲覧するとなると難しくなるでしょう。
データ量
同様に、1日や1ヶ月単位で、利用できるデータ量に制限がかかっていることも多いです。
これも、アプリをダウンロードしたり、動画を閲覧したりすると、すぐに上限に達してしまうことでしょう。
ストリーミング対応
通信速度やデータ量に制限がない場合でも、動画のストリーミング再生には対応していないことがあります。
そのため、リアルタイムで生配信を見ることは難しくなります。
安定度
無料のVPNサービスは、接続に時間がかかったり、通信が頻繁に切断されることが多いです。
利用するのに、大きなストレスとなるでしょう。
サーバー数・国数
有料のVPNサービスは、世界中に設置されたサーバーを選んで接続することができます。
無料のVPNサービスは、国を選ぶことができなかったり、選べたとしても極少数であるため、目的に合った使い方ができないことがあります。
おすすめの有料VPNサービス
VPNは長期契約をすればそこまで高額ではないので、得られるメリットを考えると、とてもお得に利用できます。
特におすすめなVPNサービスを2つご紹介します。
高機能ならNordVPN
多機能かつ高性能なVPNサービスならば「NordVPN」がおすすめです。
NordVPNは、世界111ヶ国に設置された6,000台以上のVPNサーバーによって、高速かつ高い信頼性を提供しています。
また、二重VPNや、プライベートDNSなど、先進的な機能も積極的に採用しています。
基本的なVPNサービスのみの場合、料金は以下の通りです。
- 1ヶ月プラン:1,960円/月
- 1年プラン:690円/月
- 2年プラン:550円/月
その他、広告ブロックや、暗号化ストレージがついたプランもあります。
日本製ならMillenVPN
「MillenVPN」は、日本のアズポケット株式会社が運営するVPNサービスです。
日本の会社なので、もちろん日本語でサポートが受けられます。
また、韓国や中国で正常に使えた、海外の動画配信サイトが見れたなど、ユーザーの声が多いのも安心できる点です。
数日間のワンタイムプランもあるので、チケット購入や出張など、ピンポイントで利用することができます。
- 7日プラン:580円/回
- 15日プラン:980円/回
- 30日プラン:1,580円/回
- 1年プラン:540円/月
- 2年プラン:360円/月