天気予報アプリは、スマホに必須アプリの一つですが、位置情報を取得されるのが気になるという方も多いと思います。Weawowは、位置情報を無効にすることができ、何の情報もトラッキングされず、広告も表示されず、完全無料で利用できる天気予報アプリです。この記事ではWeawowの概要と、その他おすすめの天気アプリを4つご紹介します。
Weawowとは
- Weawowの概要
- 写真付きウィジェット
- おすすめの天気予報提供元
- Weawoは安全?
Weawowの概要
「Weawow」は、完全無料、広告なし、トラッキングなしという、プライバシー保護を重視した天気予報アプリです。
単に天気を表示するだけでなく、美しい写真と、美しいUIを備えたアプリで、とても使いやすいです。
作者は日本人で、チームではなく個人で開発・運営しているとのことです。
iOS/Androidで利用でき、日本だけでなく世界中で高い評価を得ています。
写真付きウィジェット
Weawowは、ウィジェットとしてホーム画面に追加をすることもできます。
天気情報を表示するだけでなく、きれいな写真と一緒に表示できることが特徴です。
おすすめの天気予報提供元
天気予報アプリは、気象情報のソースと、UI部分に分けることができます。
気象情報を持っている団体は、日本では気象庁やウェザーニューズ社などに限られ、世界でも多くはありません。
Weawowを含めほとんどの天気予報アプリは、それらの団体が提供している情報を、見やすい形にまとめて表示しているだけです。
Wewowでは、下記の提供元から選ぶことができます。
- Met.no(yr.no): ノルウェーの国立機関
- Xweather(旧 AerisWeather): アメリカの民間企業
- Apple Weather(旧 Dark Sky):アメリカの民間企業をAppleが買収
- Weatherbit: アメリカの民間企業
- OpenWeatherMap: イギリスの民間企業
- World Weather Online: イギリスの民間企業
それぞれ微妙に異なりますが、大きく離れているということはありません。
Apple Weather = 気象庁?
Appleは2020年にDark Sky社を買収しましたが、サポートページによると、現在は複数の気象機関の情報を独自に統合しているとのことです。
その中には、日本の気象庁も含まれています。
ということは、WeawowでApple Weatherを選択すれば、気象庁のデータが表示されるということでしょうか?
Weawow、iOSの「天気」アプリ、気象庁のデータを見比べましたが、それぞれ微妙に異なりました。
誤差程度ではありますが、それは他のデータソースでも同じことです。
迷ったら、Apple WeatherかMet.noが良いのではないかと思います。
(余計なお世話かもしれませんが、Met.noのAPI利用料は無料で、他のサービスは有料のはずです)
Weawowは安全?
ほとんどの天気アプリは、位置情報を取得したり、広告表示のために個人情報を収集したりします。
Weawowも位置情報を利用することはできますが、無効にして検索で場所を選ぶことも可能です。
広告が表示されることもなく、寄付と写真販売の手数料にて運営されています。
ただし、オープンソースではないので、第三者により安全性の検証がされている訳ではありません。
少なくとも、アプリが権限を要求するということはないので、概ね安全なアプリと見なされています。
下記では、オープンソースを含め、Weawow以外の安全な天気アプリをいくつかご紹介します。
Weawow以外のおすすめ天気アプリ 4選
- iOS標準の「天気」
- Breezy Weather
- WeatherMaster
- Windy
iOS標準の「天気」
iPhone/iPad標準の「天気」アプリは、上記の通り、気象庁のデータが利用されています。
特にこだわりがなければ、他のアプリは必要ないのではないかと思われます。
Weawowを利用すると、きれいな写真が付いてきますが、それくらいです。
オープンソースではありませんが、Appleを信頼できないのであれば、最初からiPhone/iPadを使うべきではないでしょう。
Breezy Weather
「Breezy Weather」は、オープンソースで開発されている天気予報アプリです。
複数のデータソースを選ぶことができ、日本の気象庁(JMA)も含まれています。
iOSでは利用できず、Android専用です。
Google Playストアでは公開されていないので、別途APKファイルをダウンロードする必要があります。
この時に、F-Droid版は気象庁のデータを利用できないので、GitHubから直接ダウンロードするようにしましょう。
GitHubのReleasesから、「breezy-weather-arm64-v8a~」をダウンロードします。
それぞれ、下記のような意味と思われます。
- armeabi-v7a: ARM系 32bit
- arm64-v8a: ARM系 64bit
- x86: Intel/AMD系 32bit
- x86_64: Intel/AMD系 64bit
- (無印)standard: 全CPU対応
- (無印)freenet: 全CPU対応で、フリーのデータソースのみ
位置情報を無効にした場合は、検索で場所を指定するのですが、この時に日本語が効かないようです。
英語で検索する必要があります。
気象情報源で「気象庁」を選択します。
日本語できれいに表示されました。
ただ、全体的な使い勝手はWeawowの方が上です。
WeatherMaster
「WeatherMaster」も、オープンソースの天気予報アプリです。
こちらも、GitHubから直接APKファイルをダウンロードする必要があります。
同じく位置情報の検索で日本語が効かないというか、動作が不安定で、英語の方が安定するようでした。
提供元でJMA(気象庁)を選択したら、忘れずに右下のアイコンをタップして、保存する必要があります。(何度も忘れました)
画面はこのような感じで、正直、WeatherMasterを使うのであれば、WeawowかBreezy Weatherで良いのではないかと思います。
Windy
「Windy」は、天気予報ではなく、様々な気象情報を表示することができるサイト/アプリです。
アプリ版も公開されており、プライバシー保護も重視されているのですが、若干データが収集されるようです。
また、オープンソースでもありません。
気になる方は、ブラウザでアクセスすることをおすすめします。
まとめ Weawowとは
Weawowとは、無料、広告なし、トラッキングなしの天気予報アプリです。
複数の気象情報データを利用でき、Apple Weatherを選択すれば、日本の気象庁のデータに近いものとなります。
Weawowはオープンソースではありませんが、安全なアプリとみなされています。
オープンソースかつ日本の気象庁のデータを利用できる天気予報アプリとして、Breezy WeatherとWeatherMasterがありますが、使い勝手はWeawowに劣ります。
iPhone/iPadユーザーは、標準の「天気」アプリをおすすめします。
