VPN接続されているかの確認方法と見るべきポイント

VPNの知識

VPN接続されているかの確認方法と見るべきポイント

2024年6月25日

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VPNは、プライバシーや個人情報を保護するために使用するという方も多いでしょう。でも、ちゃんと接続できているか、情報を秘匿できているかどうかは、どのように確認すればよいのでしょうか。この記事では、確認ポイントと、具体的な確認手順について、わかりやすく解説しています。

ポイント

  • VPN接続すると何が変わるか、何を確認すればよいか
  • 正常にVPN接続できていることの確認方法

VPN接続されているか確認するポイント

VPN接続されているかの確認ポイントとして、IPアドレス、DNS、WebRTC、暗号化、プロトコルがあります。その概要をご紹介します。

ネットワーク診断

IPアドレス

VPN接続すると、通信相手に伝わる自分のグローバルIPアドレスが、VPNサーバーのものに置き換わります。

IPアドレスが変わったかどうかを見ることで、VPN接続されていることを確認することができます。

またグローバルIPアドレスが分かると、どの国や地域から接続しているのかということを、ある程度絞り込むことができます。

海外のVPNサーバーに接続すれば、その地域情報も置き換わるので、その確認も重要です。

VPNとIPアドレスの関係

DNS

「DNS(Domay Name System)」とは、IPアドレスとドメイン名を相互に変換する技術のことです。

通常インターネット接続する場合、契約しているISPのDNSサーバーや、無料公開されているDNSサーバーを利用しているので、これらのDNSサーバーの管理者は、ユーザーがどのサイトに接続しているかを知ることができます。

VPNとDNSの関係

DNSとVPNに直接的な関係はありませんが、多くの商用VPNサービスでは、ユーザーのプライバシーを保護するために、独自のDNSサーバーを用意しています。

また、VPNに接続中に、外部のDNSに通信してしまわないように、監視する機能を持っている場合もあります。

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WebRTC

「WebRTC(Web Real-Time Communication)」とは、ブラウザ間でリアルタイムに音声や映像をやり取りする技術です。

WebRTCは、ビデオ会議、ゲーム、ファイル共有などで使用されています。

ブラウザ間で直接通信をするには、IPアドレスが必要となるので、IPアドレスが漏洩してしまう可能性があります。

暗号化

VPNは通信内容を暗号化するので、途中の経路でデータを盗み見たとしても、内容を解読できないようになっています。

逆に言えば、ちゃんと暗号化されているかを調べれば、VPN接続されているかどうかが分かります。

プロトコル

VPN通信は暗号化されているので、内容はわからないものの、VPN通信であるということは判別できます。

例えば、下記のVPNプロトコル(方式)は、比較的容易に判別できます。

  • PPTP
  • L2TP/IPsec
  • OpenVPN
  • IKEv2/IPsec
  • WireGuard

そのことを利用して、VPN接続されているかどうかを確認することができます。逆に言えば、ネットワーク管理者はVPN通信を検知してブロックすることができます。

一方、下記のようなプロトコルは、一般的な通信と判別が困難なため、VPN通信だと検知されにくいです。ブロックをすり抜けるためには重要となります。

  • SSTP
  • OpenConnect
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VPN接続されているか確認する方法

VPN接続されたかどうかの具体的な確認方法として、OSのステータスバー、VPNアプリ、外部の確認用サイト、コマンド、パケットキャプチャについてご紹介します。

ネットワーク監視

OSのステータスバー

各OSのステータスバー・通知領域に表示されるアイコンで、VPN接続されているかどうかを判別することができます。

ただし、接続方式によっては通知領域に表示されなかったり、表示されていても正常に機能していなかったりするので、参考程度にしかなりません。

iOS / iPadOS

iPhoneやiPadでは、画面右上のステータスバーに、分かりやすく「VPN」と表示されます。

iOSステータスバーのVPNアイコン

Android

Androidでは、画面右上のステータスバーに、「鍵アイコン」が表示されます。

AndroidステータスバーのVPNアイコン

Windows 11

Windows 11では、画面右下のネットワークアイコンの上に、「盾マーク(?)」が表示されます。

WindowsステータスバーのVPNアイコン

VPNアプリ

実際には、OSの標準機能よりも、VPNアプリを使って接続管理をすることが多いです。

この場合、上記のようなアイコンが表示されないことがあります。

VPNアプリ内で接続状況を確認する必要があります。

外部サイト

正常にVPN接続されたかどうかを調べるには、ブラウザで確認用サイトを開く方法が有効です。

Surfsharkでは、IPアドレス、ISP、大まかな地域、DNSリーク、WebRTCリークをチェックできます。

VPNに接続する前とした後で、情報がどのように変化するか確認しましょう。

その他、「確認くん」「my ip address」「DNSリーク」等で検索すれば、類似のサイトが見つかります。

コマンド

WindowsやMacであれば、ネットワークコマンドを実行することで、VPNに接続されていることを確認することができます。iPhoneやAndroidでも、コマンドを実行できるアプリをインストールすれば可能となります。

ただし、ある程度の専門知識が必要となるので、簡単なご紹介だけさせていただきます。

ネットワーク設定の確認

Windows: ipconfig /all

Mac/Linux: ifconfig

ネットワークアダプター・ネットワークインターフェースに、「PPPアダプター」「VPN」「turn0」「ppp0」などが表示されている場合は、VPN接続されている可能性があります。接続前と接続後で比較してみてください。

経路情報の確認

Windows: tracert google.com

Mac/Linux: traceroute google.com

VPN接続されている場合は、VPNサーバーを経由するので、ホップ先が変わります。

パケットキャプチャ

暗号化や通信プロトコルを確認するには、実際に通信データの中身を確認する必要があります。

ただしこれには高度な知識が必要となるため、ツールの名前だけご紹介させていただきます。

VPN接続されたかどうかの確認項目まとめ

ポイント

  • VPN接続の確認ポイント
    • IPアドレス(付随してISP、地域)
    • DNS
    • WebRTC
    • 暗号化、プロトコル(確認には高度なスキルが必要)
  • VPN接続の確認方法
    • OSのステータスバー
    • VPNアプリ
    • 確認用サイト
    • コマンド
    • パケットキャプチャ

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