2026年9月14日〜9月20日のデジタルプライバシー関連ニュースをまとめてお届けします。
ヘッドライン
監視・プライバシー
ハッカーがFlockのナンバープレート読み取りカメラの内部データを復元
米国の監視カメラ企業Flock Safetyが各地の道路に設置している自動ナンバープレート読み取りカメラ(ALPR)を、stegan0gramを名乗るハッカー集団が物理的に取り外し、内部ストレージのほぼ完全なコピーを取得しました。復元されたログには約21日分の稼働記録が残っており、その期間だけで約50,200台の車両が撮影され、約160万枚の静止画と27,321本の短い動画クリップが生成されていました。
カメラはAndroidベースで動作しており、一部のパーティションが暗号化されておらず、そこの暗号鍵が保存されていたため、映像が収められた別の区画を復号できたとハッカー側は説明しています。
Flock社は、攻撃には物理的なアクセスが必要であり、画像はクラウドへ送信された後わずかな時間しか端末に残らないため映像にはアクセスできない、と説明していましたが、今回の解析結果は、その前提を覆すものです。
Flock社は取材に対し、カメラの無断取り外しと改変は違法だと述べましたが、暗号鍵が端末内に保存されていた点そのものについての技術的な反論はしていません。
- 404 Media:Hackers Stole Flock's Camera Software, Revealing How the Company Tracks Cars and People
- Tom's Hardware:Hackers find encryption keys stored on stolen Flock camera despite company's denials
AI・テクノロジー
OpenAIが数百人の契約社員がChatGPTの実際の会話を読んでいることを認める
OpenAIが、数百人規模の契約社員を使って、ChatGPTユーザーの会話を読んでいることが明らかになりました。
社内でのコードネームは「Project Lily」で、北米在住のある作業者は時給50ドル超だと証言しています。
作業は3段階に分かれています。まず実際のプロンプトを読み、次にユーザーが何を求めているかを短く要約し、最後にChatGPTが生成した4つの応答について、方針に合っている箇所と合っていない箇所を3つ以上指摘します。そのうえで1から7の数値で採点し、その根拠を記述します。
ダッシュボードにはユーザー名は表示されませんが、そのユーザーがこれまでChatGPTを何に使ってきたか、どこに住んでいるかといった文脈が含まれる場合があります。OpenAIはPrivacy Filterというモデルで個人情報を除去していると説明していますが、完璧ではないことも認めています。
プライバシーツール
Signalが電話番号なしで登録できる機能をAndroidベータで提供開始
メッセージアプリのSignalが、Android版8.28のベータで電話番号を使わずにアカウントを作成できる機能を導入しました。
登録時に電話番号なしを選ぶと、アプリ内購入で一度だけ3米ドル(国によって価格は異なる)を支払い、アカウントIDとアカウントキーが発行されます。支払いには寄付システムと同じゼロ知識証明の仕組みが使われており、決済情報とアカウントは結び付かないと開発チームは説明しています。
現時点での決済はGoogle Playストアのアプリ内購入に限られるため、Playサービスを入れていない端末では利用できません。また既存アカウントから電話番号を削除することはまだできず、電話番号で登録したアカウントへの二要素認証の追加も今後の対応とされています。
開発チームは、無料にするとスパム業者がアカウントを大量取得してネットワークを台無しにするため課金が必要だと説明し、スパムの経路になれば将来的に値上げする可能性にも触れています。
- Signal Community:Beta feedback for the upcoming Android 8.28 release
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