インドネシアではオンラインギャンブルが社会問題となっており、政府はギャンブルサイトへのアクセスをブロックしていますが、VPNを利用して回避するユーザーが後をたたないため、VPN規制をする予定です。
インドネシアがオンラインカジノ対策で無料VPNを制限
インドネシアの情報通信省(Kominfo)大臣であるブディ・アリー・セティアディ(Budi Arie Setiadi)氏は、無料VPNへのアクセスを制限する予定であると述べました。
これは、インドネシア国内のオンラインギャンブルを排除する取り組みの一環としておこなわれます。
インドネシア政府はVPN制限以外にも、カンボジアやフィリピンからのインターネットアクセスをブロックしています。
また、1日あたりのクレジットの取引件数を最大100万件に制限することも発表しています。
Kominfo Bakal Blokir Akses VPN Gratis untuk Tekan Perluasan Judi Online
Menkominfo Batasi Nominal Transaksi Pulsa Satu Juta per Hari untuk Berantas Judi Online
インドネシアのオンラインカジノ問題は深刻
日本では、水原一平氏のスポーツ賭博が話題となりましたが、インドネシアははるかに深刻な状況にあります。
インドネシアではオンラインギャンブルは禁止されていますが、推定320万人がオンラインギャンブルをしているとされています。
さらに、貧困層がギャンブル依存に陥ることで、人身売買などの他の犯罪と結びつき、社会に深刻な悪影響を及ぼしています。スポーツ賭博も盛んで、八百長も蔓延しています。
インドネシア政府は、2023年だけで、200万以上の違法オンラインギャンブルサイトを閉鎖し、1.4兆ルピア(約125億円)規模の組織を解体しました。
多くのオンラインギャンブルサイトが、カンボジアとフィリピンにあるため、政府はアクセスをブロックする措置を取りましたが、無料VPNを使用して接続するユーザーが多数いることから、今回のVPN規制につながっています。
現在のところ、有料VPNは規制対象外のようです。
Indonesia cuts access to online gambling sites from Cambodia and the Philippines as crime surges