Androidアプリを探していたら、APKMirrorにたどり着いたということがあるかもしれません。使用しても大丈夫でしょうか。ウイルスやマルウェアに感染するということはないでしょうか。結論として、APKMirrorは信頼できる安全なサイトですが、やや専門的なので、一般ユーザーには向いていないかもしれません。この記事では、APKMirrorの概要と使い方について解説します。
APKMirrorの安全性と危険性
APKMirrorの概要と、公式ストアとの違い、よくある質問について解説します。
APKMirrorとは
APKMirrorとは、AndroidアプリのAPKファイルをダウンロードできるサイトです。
Google Playストアを使用せずに、直接アプリを入手することができます。
目的・メリット
公式のGoogle Playストアではなく、あえてAPKMirrorを使用する理由をご紹介します。
公式ストアの代替
国によっては、そもそもGoogle Playストア自体が制限されており、使用できません。
そのような地域での、アプリ入手手段となります。
地域制限の回避
Google Playストアに掲載されているアプリは、国や地域によって異なります。
特に最近は、政府の意向によりVPNやメッセージアプリが削除されるというケースが頻発しています。
公式ストアから削除された場合でも、APKMirrorからダウンロードできる場合があります。
過去のバージョンの入手
Google Playストアには最新バージョンしか掲載されていないので、アップデートで不具合が発生した時に元に戻すことができません。
APKMirrorは過去のバージョンも掲載しているので、いつでも戻すことができます。
最新バージョンの入手
逆に、公式ストアではまだ公開されていない最新バージョンや、テストバージョンを入手できる場合もあります。
いち早く機能を試してみたり、セキュリティの検証をしたりすることができます。
バリエーションの入手
同じバージョンのアプリでも、開発者側が、端末スペックに合わせて複数のバリエーションを用意していることがあります。
公式ストアでは自動的に選択されるので、自分で選んでダウンロードすることができません。
APKMirrorでは複数のバリエーションが掲載されていることがあります。
これは、アプリ研究者にとっては便利です。
無料で利用できる?
APKMirrorは無料で利用できます。
広告が非表示になるPremiumプランも用意されていますが、一般ユーザーが利用することはほぼないのではないかと思います。
Premiumプランは、10USD/3ヶ月、または30USD/年です。
APKMirrorは信頼できる?
一般的にAPKMirrorは、安全で、信頼できるサイトと見なされています。
APKMirrorは、AndroidニュースサイトAndroid Policeの開設者であるArtem Russakovskii氏のサブプロジェクトとして始まりました。
Android Policeは別会社に買収されましたが、APKMirrorは、Artem氏と彼の会社Illogical Robot LLCによって運営が続けられています。
ウイルスやマルウェアは大丈夫?
APKMirrorに掲載されているアプリは全てセキュリティチェックがされていますので、100%安全とは言えませんが、概ね大丈夫とされています。
アプリにマルウェアが混入することがあるのは、Google Playストアでも同じことです。
APKMirrorは違法?
APKMirrorに違法性はありません。
一部アプリの利用規約に違反する可能性はありますが、APKMirrorは開発者とも連絡を取り、誠実な対応を取っているので、あまりそういうこともないのではないかと思います。
ただし国によっては、例えばVPNの使用自体が法律で禁止されており、APKMirrorからVPNアプリをダウンロードしたら法に問われる、ということはあるかもしれません。
野良アプリはある?
逆に、Google Playストアに掲載されていないような、いわゆる野良アプリがAPKMirrorに掲載されるということも、ほとんどありません。
一部、運営者の判断で、野良アプリが掲載されることもあるようです。
アップロードできる?
APKMirrorは、ユーザーからのアップロードも受け付けていますが、全て運営者のチェックを経てから掲載されています。
実績がない限り、掲載されることはなかなか難しいようです。
APKMirrorの使い方
APKMirrorの画面と基本的な使い方について解説します。
アプリのダウンロード
APKMirrorからアプリをダウンロードするには、ブラウザで「https://www.apkmirror.com/」を開くだけです。
特別なアプリや、アカウント登録は必要ありません。
ここで例として、Facebook Messengerについて見てみます。
公式ストアでは、バージョン「497.0.0.62.109」となっています。
しかしAPKMirrorには、それよりも新しい「499.0.0.0.12」が公開されています。
もちろん、過去のバージョンもあります。
同じバージョンでも、複数の「Variant」が確認できます。
Arch、Version、DPIとは
Variantの違いについて解説します。
Arch
「Arch(Architecture)」とは、CPUの種類です。
ほとんどのAndroid端末はarm64です。
一部、x86やMIPSの場合があります。
Version
「Version」は、Android OSのバージョンのことです。
DPI
「DPI(Dots Per Inch)」は、1インチあたりのドット(ピクセル)数のことで、画面の解像度を表します。
数字が指定されている場合は、それに最適化されていることを意味します。
「nodpi」はどれを使っても同じです。
確認するには
自分の端末情報を確認するには、端末情報表示アプリを使う方法が簡単です。
類似アプリはいろいろありますが、「デバイス情報: システム & CPU 情報」をおすすめします。
「システム」「CPU」「画面」などの欄で必要な情報を確認できます。
BUNDLEとは
一般的にAndroidアプリの拡張子は「.apk」ですが、以下のようなものもあります。
- .apkm:AMKMirror専用の圧縮パッケージ
- .xapk:ゲーム等でよくある追加のダウンロードデータをひとまとめにしたもの
- .apks:複数のAPKファイルをまとめたもの
こららのファイル形式の場合は「BUNDLE」として表示されています。
APKMirror Installer
ダウンロードしたファイルが.apk以外の場合、Androidの標準機能ではインストールできないことがあります。
その場合は別途、APKMirror Installerというアプリが必要となります。
APKMirror Installerは、Google Playストアからでもインストールできます。
APKMirror Installer自体にアプリのダウンロード機能はなく、ダウンロードしたファイルのインストールをサポートするだけです。
上手くインストールできなかった際に試してみればいいと思います。
ただし個人的には、操作時に広告が表示されて、むしろよく分からない状態となったので、使っていません。
最初から.apkファイルをダウンロードすることをおすすめします。
まとめ APKMirrorに危険性はある?
APKMirrorに危険性はなく、安全なサイトです。
ただし、どのファイルをダウンロードしていいかの判別が、一般ユーザーには少し難しいので、専門家向けのサイトと言えます。
本当にここにしかアプリがない場合を除いて、利用することはないのではないかと思います。