VPNBookは完全無料で使用できるVPNサービスです。一般的に無料VPNを使用することは危険と言われていますが、VPNBookは専用アプリを提供していないため、危険とも言い切れないという状況となっています。この記事では、VPNBookの概要と、接続方法、安全か危険かについて解説します。
VPNBookとは
VPNBookの概要と、3つの接続方式、安全性と危険性について解説します。

概要
「VPNBook」は、アカウント登録不要、完全無料で利用できるVPNサービスです。
通信量の制限もありません。
独自アプリは用意されておらず、PPTPまたはOpenVPNを手動設定することで利用できます。
接続方式
VPNBookでは、次の3つの接続方式が利用できます。
- PPTP
- OpenVPN
- Outline
PPTPは、1990年代にMicrosoftが開発したVPN規格で、かなり古く脆弱性も多数発見されているため、現在使われることはほとんどありません。
OpenVPNは、2000年代に開発されたVPN規格で、こちらも古いですが、現在でも広く使われています。
Outlineは、Alphabetグループ(Googleの親会社)のJigsawが開発した、Shadowsocksベースのツールで、厳密にはVPNではなくプロキシです。
この記事では、一般的なユーザーが使うであろうOpenVPNでの接続方式について解説します。
安全性と危険性
VPNBookの運営実態は謎めいているので、使用するには注意が必要となります。
運営者が不明
VPNBookの運営者は公表されていません。
断片的な情報から、カナダやスイスが関連していると推測されていますが、確かなことは分かりません。
VPNの運営者が不明というのは、大きなリスクとなります。
収益モデルが不明
VPNBookは、公式サイトに掲載された広告と、寄付により運営されているとしています。
公式サイトにアクセスする必要性は2週間に一度しかないため、それだけでサーバー費用をカバーできるとは思えません。
ノーログポリシー
VPNBookでは、ユーザーのIPアドレスと接続時間のみ記録し、個人情報や接続先は保存しないとしています。
また接続ログも、一週間で自動的に削除されるとしています。
ただし、それを証明するものは一切ありません。
アカウント登録不要
VPNBookを利用するために、アカウント登録やアプリのインストールは不要で、PPTPやOpenVPNの接続情報を取得するだけです。
接続のためのパスワードは2周間程度で更新されます。
収集される情報
VPNBookは、アカウントや専用アプリが不要なので、収集される情報は元々のIPアドレスと接続したドメインのみとなります。
例えば、「youtube.com」にアクセスしたということは分かりますが、具体的にどの動画を見たかということは分かりません。
また、フォームに入力するユーザー名やパスワードは、通常「https」で暗号化されているので、VPNBookが把握することはできません。
暗号化されていない「http」接続のデータは筒抜けとなりますが、現在ではほとんど残っていません。
悪いことをするには効率が悪すぎる
もしVPNBookがノーログポリシーを守らず、ユーザーデータを販売しようとしたとしても、上記のデータにほとんど価値がありません。
本当に悪いことを企てるのであれば、専用アプリを提供し、位置情報やアカウント情報など、できるだけ多くのデータを収集しようとするはずです。
結局VPNBookは、誰が何の目的で運営しているのか、よく分からないという結論となります。
ただ基本的には、運営者が不明という時点で、利用しないほうが良いのではないかと思います。
VPNBookの使い方
VPNBookをOpenVPN方式で使用する方法をご案内します。
Android、Windows
AndroidとWindowsの使い方は、ほぼ同じです。
まずOpenVPN Connectアプリをインストールします。
- 公式サイト(Windows)
- Play Store(Android)
次に、OpenVPNの構成ファイルをダウンロードします。
ブラウザで「https://www.vpnbook.com/」を開き、「Free VPN」をタップします。
構成ファイルをどれか一つダウンロードします。
「CA」や「DE」というのは国名です。
また、ユーザー名とパスワードをメモしておきます。
ダウンロードしたZIPファイルを展開します。
OpenVPN Connectアプリを開き、「.ovpn」ファイルを読み込みます。
プロファイルは自動的に登録されますが、ユーザー名とパスワードだけ手入力する必要があります。
iOS
iPhone、iPadの場合もほぼ同じです。
まずストアからOpenVPN Connectアプリをインストールします。
Androidと異なるのは、アプリから設定ファイルを読み込むのではなく、ファイルの共有からOpenVPNアプリを選択するようにします。
接続速度
「https://fast.com/ja/」で、カナダサーバーに接続した場合の速度を測定してみました。
まず、接続前は390Mbpsでした。
OpenVPN Connectで接続後は3.9Mbpsとなりました。
かなり遅いですが、完全無料であれば、こんなものではないかと思います。
まとめ VPNBookは使っても安全か
VPNBookは、アカウント登録不要、無料、無制限で使用できるVPNサービスです。
ただし運営者の情報が一切公開されておらず、その運営目的も不明です。
営利目的にしては儲かるとは思えず、悪意があるにしては方法が微妙すぎます。
危険があるかは分かりませんが、接続速度も遅いので、あえて利用する必要はないのではないかと思われます。








