中国からでも接続しやすい?Astrill VPNとは

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中国からでも接続しやすい?Astrill VPNとは

2024年8月2日

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中国はVPN規制をどんどん強化しており、有名なVPNサービスが次々とブロックされています。そんな中でもつながりやすいとされるのがAstrill VPNです。この記事では、Astrill VPNの機能と特徴、なぜ中国の検閲を回避できるのかについて、わかりやすく解説しています。

ポイント

  • Astrill VPNの特徴
  • 中国のグレートファイアウォールとVPN規制
  • 検閲回避に特化したStealthVPN

Astrill VPNの概要

Astrill VPNの機能と料金について解説します。

セーシェルのビーチ

Astrill VPNとは

Astrill VPNは、2009年にセーシェルに設立されたVPNサービスです。独自プロトコルにより、検閲や地理的制限を回避する性能が高いとされています。

セーシェルとは

「セーシェル共和国(Republic of Seychelles)」は、アフリカ大陸の東、インド洋に位置する島国です。人口は約10万人です。

セーシェルは、過去フランス・イギリスに占領されていましたが、1976年に独立しました。現在は、イギリス連邦に所属しています。アフリカ、フランス文化の影響が強いですが、インド、イギリス文化も混じっています。

セーシェルは、データやプライバシー保護に関する規制が緩く、政治的にも安定していることから、VPNサービスの拠点として選ばれていると考えられます。

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Astrill VPNの機能

Astrill VPNの主な機能と特徴についてご紹介します。

検閲に強いStealthVPN

Astrill VPN最大の特徴は、独自開発したVPNプロトコルである「StealthVPN」です。

これは、政府による検閲を回避することを目的として開発されたプロトコルで、VPN通信がブロックされる中国国内からでも接続できる可能性が高いとされています。

その他、同じく独自開発したOpenWeb、最先端のWireGuard、広く普及しているOpenVPNに対応しています。

世界58ヵ国にあるサーバー

Astrillは、世界58ヵ国118の都市にサーバーを設置しています。

もちろん日本にもあります。

商用VPNとしては、多いという訳ではありませんが、十分と言えるでしょう。

スプリットトンネリング

特定のアプリや、特定のサイトだけをVPN接続するスプリットトンネリング機能を持っています。

また、通信がブロックされた時だけVPN接続するスマートモードも備えています。

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キルスイッチ

VPN接続が切れた時に、インターネット通信全体を停止するキルスイッチ機能を備えています。

ただし、Windows、macOS、Linuxのみで、スマホには対応していません。

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専用IPアドレス

オプションで、専用IPアドレスを所得できます。

これによりP2Pが利用しやすくなったり、CAPTCHAを回避しやすくなったりします。

ただし、一般的には匿名性が下がります。

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複数ポップ

オプションで、複数のVPNサーバーを経由することができます。

これにより、通信履歴の追跡が困難となり、匿名性がかなり高まります。

Astrill VPNの値段

Astrill VPNの1ヶ月あたりの料金は、以下の表のようになっています。

期間基本料金専用IPアドレスVIPアドオン
1ヶ月$30$5$10
1年$15$5$10
2年$12.5$5$10

VIPアドオンとは、遅延の少ない特別サーバーを使用できるプランで、複数ホップ機能も含まれています。

正直なところ、商用VPNサービスとしては、かなり高い部類です。

しかし、中国国内から絶対にVPN接続する必要があるのであれば、試してみる価値は大いにあります。中国に行ってからでは遅いからです。中国国内からはダウンロードできないので、行く前にインストールしておく必要があります。

Astrill VPNは中国から接続できる?

中国のVPN規制と、Astrill VPNが回避する仕組みについて解説します。

深センの全景

中国のVPN規制

中国にはグレートファイアウォールと呼ばれる大規模な検閲システムがあり、インターネット上の特定のサイトへのアクセスや、特定のキーワードを含む通信がブロックされています。

一般的にはVPNを使用することで、通信内容が暗号化されてアクセス先も不明になるので、検閲を回避することができます。

しかし中国政府はVPN接続もブロックすることによって、検閲回避できないようにしています。

中国政府は、以下の方式を組み合わせてVPN接続をブロックしていると考えられます。

IPアドレス

多くの商用VPNサービスのIPアドレスはリスト化されているので、これらを全てブロックします。

DPI(Deep Packet Inspection)

通信内容を暗号化しても、その通信パターンから、VPNであることを識別できることがあります。

VPNプロトコルによって、識別の容易さが変わります。

DNSリーク

VPNが正しく設定されていない場合、DNSリクエストがISPのDNSサーバーに送信されることがあり、これによりVPNの使用が特定されることがあります。

行動分析

サイトへのアクセスタイミングと、トラフィック量の変化を分析することで、VPNの使用を推測することもできます。

Astrill VPNが検閲回避できる理由

Astrill VPNの「StealthVPN」プロトコルは、検閲が厳しい国での利用を想定して設計されており、中国国内からでも接続できる可能性が高いです。

StealthVPNは、一般的なHTTPSトラフィックに似せることで、DPIによる検出を回避しています。

また、トラフィックパターンを動的に変化させることで、特徴を掴まれないようにしています。

さらに使用するポート番号を変更できるので、ブロックされた番号を回避することができます。

実績重視のおすすめVPNサービス

Astrill VPNは、中国からでも接続できるVPNサービスとして、英語圏では認知されているようですが、日本での知名度はとても低いです。使用例もほとんど聞きません。

また、運営者の実態が見えないというのも気になるところです。本社がセーシェルにあるということ以外、ほとんど何も分かりません。個人利用ならばまだしも、ビジネス用途としては躊躇われるところです。

そんな時におすすめなのが、大阪に本社を置く、日本のMillenVPNです。

会社の住所もはっきりしていますし、中国から接続できたという日本人の声も多いです。

そして何より、396円/月という低価格から利用できます。

中国でVPNの利用ならば、まずはMillenVPNを検討してみるとよいでしょう。

どちらのVPNサービスも、中国に行く前にインストールしておく必要があるということにご注意ください。

設定が少し特殊なので、下記の記事もご参照ください。

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Astrill VPNについてのまとめ

ポイント

  • Astrill VPNは、セーシェルに拠点を置くVPNサービスプロバイダー
  • 独自開発したStealthVPNは、検閲回避性能が高く、中国国内からでも接続できるとされる
  • 料金は高め
  • 運営の実態が不透明で、日本での知名度は低いが、中国からVPN接続する必要があるのであれば検討する価値あり

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