Braveは、標準で広告ブロック機能がついており、とても高速だということで、人気のWebブラウザです。また有料オプションでVPN機能がついていますが、契約してもいいものか迷っている方もいると思います。この記事では、BraveのVPN機能と、実際に使ってみた感想、評判について、詳しく解説しています。
Brave VPNの無料トライアル期間と安全性について
BraveのVPNについて、料金、安全性、接続できる国、通信速度、評判をご紹介します。
Braveとは
「Brave(ブレイブ)」とは、プライバシー保護を重視した、高性能なWebブラウザです。
標準で広告ブロック機能や、トラッキング防止機能を備えている他、独自の広告を視聴することで、ユーザーに広告料金を分配する仕組みがあります。
Chromeと同じ「Chromium(クロミウム)」をベースに開発されているため、Chromeと同じような使用感があります。
Breve Firewall + VPNとは
BraveにはオプションでVPN機能もついています。
さらにこのVPNには、「Firewall(ファイアーウォール)」機能も付属しています。
Braveの「Firewall + VPN」を利用することで、ブラウザの通信だけでなく、端末の全通信が保護されるようになります。
VPNとは
VPNとは「Virtual Private Network」の略で、インターネット上の通信を暗号化することで、セキュリティを高める技術です。
VPNを利用すると、以下のようなメリットがあります。
- 通信データを盗聴・改ざんされることを防ぐ
- 通信データを検閲されることを防ぐ
- IPアドレスをVPNサーバーのものに置き換える
- 接続元の地域をVPNサーバーのものに置き換える
Firewallとは
ファイアーウォールは、通信データを分析し、悪意のある通信をブロックする機能です。
これにより、外部からの攻撃を防いだり、内部から危険サイトへアクセスすることを遮断したりすることができます。
BraveのVPNは無料で利用できる?
BraveのVPN機能は有料です。
しかし、7日間のトライアル期間があり、その間は機能制限なしに無料で使用することができます。
トライアル期間中に解約すれば、料金は発生しません。
2024年5月現在の料金は以下の通りです。
- 月払い:1,500円/月
- 年払い:15,000円/年
BraveのVPNは安全?
一般的に、VPNサービスが安全かどうかということには、次の2つの意味があります。
- サービス運営者が悪意を持っていないか
- 技術力があり、セキュリティ対策をしっかりしているか
そういう観点で、BraveのVPNはそれなりに安全な方ではないかと思えます。
有名なエンジニアが開発している
Braveは、2015年に「ブレンダン・アイク(Brendan Eich)」氏によって開発が始まりました。
ブレンダン氏は、ブラウザ上で実行されるプログラミング言語である「JavaScript」の生みの親として知られています。
2005年には、Firefoxを開発しているMozilla Corporationの、最高技術責任者に就任しました。
現在は、Brave SoftwareのCEOに就任しています。
ブレンダン氏は、インターネットを支えてきた有名エンジニアであり、注目度も高いので、おかしなことはしないだろうという信頼感はあります。
オープンソースで開発している
Braveはオープンソースで開発が進められています。
オープンソースとは、アプリのソースコードが公開されている状態のことを指します。
第三者によってソースコードの内容がチェックされているため、その安全性が担保されていると言えます。
Brave VPNで接続できる国
Brave VPNでは、以下の16の国・地域のVPNサーバーに接続することができます。
無料トライアル期間中でも同じです。
- オーストラリア
- ブラジル
- カナダ
- フランス
- ドイツ
- イタリア
- 日本
- オランダ
- シンガポール
- スペイン
- スイス
- アメリカ(中央部)
- アメリカ(東部)
- アメリカ(北西部)
- アメリカ(西部)
- イギリス
Brave VPNの通信速度は?
BraveのVPNを使用してみましたが、十分に実用的な通信速度が出ていると言えます。
VPNを使用する前の通信速度は410Mbpsでした。(fast.com調べ)
Braveのアメリカ西部のVPNサーバーに接続したところ、230Mbpsとなりました。
VPNを使用する以上、速度低下は避けられませんが、十分に速いと言えるのではないかと思います。
VPNの評判は?
そんなBraveの「Firewall + VPN」ですが、おすすめできるかと言われれば……
正直、おすすめできません!
理由はただ一つ、高い! それだけです。
実際に使ってみましたが、かなり快適でしたので、本当に値段だけの問題です。
日本円で月1,500円ということですが、一般的な商用VPNサービスの値段が月300~1,000円です。
そして、他のVPNサービスの方が、はるかにサービス内容が充実しています。
例えば、Braveで接続できるサーバーは16個ですが、他は50~100程度あります。
サービス内容で劣っているのに、料金が高いとなったら、選ぶ理由がありません。
日本円で1,500円というのは、円安の影響もあるようで、アメリカでは9.99USDとなっています。
しかし、アメリカのレビューサイトを見ても「せいぜい5ドルだろう、何考えてこの値段設定にしているのか分からん」という声が大半でした。
私も同意見です。
BraveのVPNに1,500円を支払うのであれば、他の商用VPNサービスを利用することをおすすめします。
Braveのブラウザ自体に問題はありません。VPNをオフにして、普通に使用できます。
Brave VPNを無料トライアル期間中に解約する方法
iOS版の、Brave VPNの設定方法、接続サーバーの変更方法、解約方法について解説します。画面はiPadのものですが、iPhoneでもほぼ同じです。
Brave VPNの設定方法
Braveアプリを起動します。
右上の「・・・」をタップし、「VPN」をオンにします。
料金プランが表示されるので、月払いか年払いを選択します。
間違いがないか確認し、認証します。
「VPNプロファイルをインストール」をタップします。
「許可」をタップします。
以上です。
VPNの国変更するには
Braveは複数の国のVPNサーバーを持っていますが、おそらく最初は東京サーバーに自動接続されます。
接続国を変更するには、「設定」をタップします。
「Braveファイアーウォール+VPN」をタップします。
「ロケーションを変更する」をタップします。
接続する国を選択します。
Brave VPNの解約方法
「App Store」を開き、右上の「人」アイコンをタップします。
「サブスクリプション」をタップします。
「Brave Web Browser」をタップします。
「無料トライアルをキャンセルする」をタップします。
無料トライアル期間中にキャンセルしても、7日間はそのまま無料で使用できます。
「確認」をタップします。
解約が完了したことを確認します。