ダブルクリックするだけ!Stable Diffusion WebUIをWindowsにインストールする方法

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ダブルクリックするだけ!Stable Diffusion WebUIをWindowsにインストールする方法

2025年2月27日

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画像生成AIのStable Diffusionを実行する環境を構築するためには、専門知識が必要となると思われるかもしれませんが、実際にはファイルをダブルクリックするだけで完了します。この記事では、PythonやGitがパッケージ化されたインストーラーを使って、WindowsにWebUI(Automatic1111)をインストールする方法と、おすすめの設定方法についてご紹介します。

Stable Diffusion WebUIのインストール方法

Stable Diffusion WebUI(Automatic1111)の簡単インストール方法と、基本的な画像生成方法についてご紹介します。

Automatic1111のメイン画面 1

Stable Diffusionとは

Stable Diffusion」とは、イギリスのStability AI社が開発している、画像生成AIモデルのフレームワークです。

オープンソースで開発されており、ローカル環境であれば無料で利用できます。

生成した画像を公開する場合は、モデルごとにライセンスを確認する必要があります。

WebUI(Automatic1111)とは

Stable Diffusionを実行する環境・ツールには色々あり、ブラウザから操作するものを「WebUI」と呼んでいます。

以下は代表的なWebUIです。

  • Automatic1111
  • Forge
  • ComfyUI
  • InvokeAI
  • Easy Diffusion

この中でAutomatic1111は、Stable Diffusionの実行環境として一番広く使われているため「WebUI ≒ Automatic1111」として扱われていることが多いです。

Stable Diffusionの解説資料もAutomatic1111を前提としていることが多いため、一通り慣れておくことをおすすめします。

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Automatic1111の標準的なインストール方法

Automatic1111の環境構築をするためには、PythonとGitが必要となります。

WindowsにAutomatic1111をインストールする方法は、簡単に言えば、以下のようになります。

  1. Pythonをインストールする
  2. Gitをインストールする
  3. 「git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git」を実行する
  4. 「webui-user.bat」を実行する

実際のところ、言うほど難しくはないのですが、エンジニアではないユーザーにとっては、やや取っつきにくいです。

Automatic1111の簡単なインストール方法(NVIDIA限定)

Automatic1111では、PythonやGitをパッケージ化して、簡単にインストールできるようにした方法も用意されています。

これを使えば、面倒な作業は一切なく、順番にファイルをクリックするだけでインストールが完了します。

ただし、NVIDIAのGPUであることが前提です。

また、最新の5000番台のシリーズには対応していない可能性がありますのでご注意ください。

以下に、インストール方法をご案内します。

ダウンロード

ブラウザでStable Diffusion WebUI「v1.0.0-pre」のページを開きます。

「sd.webui.zip」をダウンロードします。

Automatic1111 ダウンロード 1

ダウンロードしたZIPファイルを、WebUIをインストールしたいフォルダに展開します。

ここでは「F:\sd」としましたので、以下のようになります。

Automatic1111 ダウンロード 2

アップデート

フォルダの中の「update.bat」をダブルクリックして実行します。

警告が表示された場合は、「詳細情報」をクリックします。

Automatic1111 アップデート 1

「実行」をクリックします。

Automatic1111 アップデート 2

コマンドプロンプトが開きます。

「続行するには何かキーを押してください」と表示され、何かキーを押して、画面が閉じたら完了です。

おそらくすぐに終わると思います。

Automatic1111 アップデート 3

インストール

フォルダの中の「run.bat」をダブルクリックして実行します。

コマンドプロンプトが開き、様々なファイルがダウンロードされていきます。

こちらは数十分かかりますので、気長に待ちましょう。

私の環境では30分ほどかかりました。

Automatic1111 インストール 1

「Running on local URL: http://127.0.0.1:7860」と表示されたら完了です。

その後、自動的にブラウザが開く処理となっているのですが、設定によっては、ブラウザが起動してこないかもしれません。

その場合は、手動で「http://127.0.0.1:7860」を開いてください。

Automatic1111 インストール 2

このような画面が開けば成功です。

Automatic1111 インストール 3

画像の生成

基本的な使い方は、「prompt(プロンプト)」に生成したい画像の説明を書き、「Generate」をクリックするだけです。

ここでは、「a girl, sleeping on a sofa」としました。

(編集時に気づきましたが、onとofをtypoしていますね⋯)

Automatic1111 画像生成 1

こんな感じで生成されました。

実際には、プロンプトや設定を細かく調整していく作業が必要です。

Automatic1111 画像生成 2

2回目以降の起動

Automatic1111を終了するには、コマンドプロンプトを閉じるだけです。

2回目以降の起動は、再度「run.bat」をダブルクリックしてください。

Stable Diffusion WebUIのインストール後のおすすめ設定

Automatic1111の日本語化、バイリンガル化、自動アップデート、自動ブラウザ起動、モデルの追加方法についてご紹介します。

Automatic1111のメイン画面 2

日本語化

Automatic1111を日本語化するには、「Extensions(拡張機能)」の追加が必要です。

「Extensions」-「Available」タブを選択します。

「Load From:」をクリックした後に、「localization」のチェックを外します。

Automatic1111 日本語化 1

「ja_JP Localization」を探し、「Install」をクリックします。

Automatic1111 日本語化 2

「Extensions」-「Installed」タブを開きます。

「stable-diffusion-webui-localization-jp_JP」にチェックが入っていることを確認し、「Apply and restart UI」をクリックします。

Automatic1111 日本語化 3

再起動したら、「Settings」タブを開きます。

Automatic1111 日本語化 4

左の列から「User interface」をクリックします。

Automatic1111 日本語化 5

「Localization」で「ja_JP」を選択します。

「ks_JP」は関西弁です。

「Apply settings」「Reload UI」の順にクリックします。

Automatic1111 日本語化 6

こんな感じで日本語化されました。

Automatic1111 日本語化 7

2か国語表示

画像生成AIの世界は英語が標準語なので、専門用語が翻訳されていると、逆に分かりにくくなることがあります。

そのため、日本語と英語の両方を表示することをおすすめします。

「Localization」を「None」に戻し、「設定を適用」をクリックします。

Automatic1111 日本語・英語表示 1

左の列で「Bilingual Localization」をクリックします。

Automatic1111 日本語・英語表示 2

言語ファイルで「ja_JP」を選択し、「設定を適用」「UIの再読み込み」の順にクリックします。

Automatic1111 日本語・英語表示 3

日本語と英語が二段で表示されるようになりました。

Automatic1111 日本語・英語表示 4

起動オプションの変更

「run.bat」を実行した時に、自動的にアップデートの確認と、ブラウザの起動をするように設定を変更すると便利です。

「webui」フォルダの中にある「webui-user.bat」をメモ帳で開きます。

Automatic1111 起動オプション 1

このような感じになっているはずです。

Automatic1111 起動オプション 2

ここで、「set COMMANDLINE_ARGS=」の行を、以下のように変更し、上書き保存します。

set COMMANDLINE_ARGS=--autolaunch --update-check
Automatic1111 起動オプション 3

「run.bat」を実行すれば、処理が変わっていることが確認できます。

Automatic1111 起動オプション 4

モデルの追加

Automatic1111に初期搭載されているモデルは、Stable Diffusionバージョン1.5の軽量版のため、品質に満足できないかもしれません。

その場合は、最新モデルをダウンロードしましょう。

モデルは「Hugging Face」や「Civitai」で探すことが一般的です。

「checkpoint」がベースとなるモデルで、拡張子は「.ckpt」または「.safetensors」です。

VOEやLoRAは拡張機能のようなものです。

ここでは、アニメ風のモデルをダウンロードしてみました。(商用利用する際はライセンスをよくご確認ください)

Automatic1111 モデルの追加 1

それをインストールしたフォルダの「webui\models\Stable-diffusion」に置きます。

Automatic1111 モデルの追加 2

モデルを選択し、最初と同じ「a girl, sleeping on a sofa」で画像生成してみます。

Automatic1111 モデルの追加 3

このような画像が生成されました。

Automatic1111 モデルの追加 4

細かな調整をするためには、専門知識が必要となりますので、書籍等を参考にすることをおすすめします。

著:AICU media編集部, 著:白井 暁彦
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まとめ Stable Diffusion WebUIの簡単インストール方法とは

ポイント

  • WebUIとは、画像生成AIのStable Diffusionをブラウザから操作できる実行環境のこと
  • WebUIには色々あるが、Automatic1111が標準的に使用されている
  • Automatic1111の環境構築には、PythonやGitが必要
  • パッケージ化されたインストーラーを使用すれば、ダブルクリックするだけで完結する
  • 日本語化も簡単

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