ゲームのキーを安く買えるG2Aは違法? 安全性は?

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ゲームのキーを安く買えるG2Aは違法? 安全性は?

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Steamでは、なぜか日本だけ価格が高くなっていることがよくあります。しかしG2Aというサイトを利用すれば安く購入できる可能性があります。しかしこれは違法ではないのでしょうか。結論として、購入者に違法性はありません。ただし利用規約違反で、キーが使用できない可能性はあります。この記事では、G2Aの何が大丈夫で、何がダメなのかを分かりやすく整理します。また、法的な問題以外の注意点についても解説します。

G2Aは違法?

G2Aの違法性について、運営者、出品者、購入者に分けて解説します。

G2A ベストセラー

G2Aとは

G2A」は、ソフトウェアのプロダクトキーを売買できるプラットフォームです。

ゲームを中心としていますが、VPNのような業務用アプリも取り扱っています。

G2Aがキーを販売しているのではなく、楽天やAmazonマーケットプレイスのように、個人や業者が出品をしています。

出品者が価格を設定するため、競争原理が働き、正規販売店よりも安くなることが多いです。

一般的に「鍵屋」「キーリセラー(Key Reseller)」と呼ばれており、G2Aはその最大手です。

どこの国のサービス?

G2Aは、2010年にポーランドで設立されました。

その後本社を香港に移転しています。

しかし主要な機能は依然としてポーランドにあり、その他、オランダや中国にもオフィスがあるようです。

G2Aは違法?

ゲームに限って言えば、G2Aは、日本の不正競争防止法に違反している可能性が高いです。

正確に言うと、「販売会社がキーの再販を禁止している」場合に違法となります。

再販を禁止していない場合は合法です。

問題となるのはG2Aや出品者であり、購入者が罪に問われることはありません。

不正競争防止法

2018年に改正された不正競争防止法では、「事業者が技術的制限を課しているにもかかわらず」その制限を無効化・回避するようなコードを無許可で提供・販売する行為を「不正競争」と定義し、禁止しています。

「技術的制限」というのが、プロダクトキーやライセンスキーに該当します。

「自ら使用せずに他人に譲渡する」場合は中古販売とみなされ、例外扱いとなる可能性もありますが、キーの転売は例外に認められないことが多いようです。

対象となるのはG2Aのようなマーケット運営者と出品者であり、刑事・民事両方から責任を問われる可能性があります。

購入者に対する罰則はありませんが、利用規約に反するということでキーやアカウントが無効化され、損害を被る可能性はあります。

区分刑事民事
マーケット運営者
(G2Aなど)
ありあり
出品者ありあり
購入者なしなし
(利用規約違反の可能性はある)

ゲーム会社は再販を禁止しているか?

実際のところ、多くのゲーム会社はキーの再販を禁止しているようです。

例として、再販に厳しいとされる「バンダイナムコエンターテイメント」と、比較的緩いと噂される(?)「カプコン」のSteamでの利用規約を比較してみたいと思います。

バンダイナムコエンターテイメント

4. 限定的利用ライセンス

お客様は、次のいずれの行為についても、自ら行わず、いかなる第三者にも許可せず、いかなる第三者にも行わせないものとします。(i) 本件ゲームの配布、コピー、ライセンス、貸与または販売(本規約またはプラットフォーム利用規約により明示的に許可されたものを除きます)

バンダイナムコエンターテイメント 利用規約 

カプコン

1. 制限付き使用許諾

(2)お客様は、前項に基づき許諾を受けた権利を、第三者に対して再許諾することはできません。
(3)第1項の権利は、本プログラムの利用権を購入されたお客様に固有の権利であり、お客様は、当該権利を第三者に対して譲渡することはできません。

カプコン エンドユーザー使用許諾契約

バンダイナムコエンターテイメントの方が、より直接的・具体的な表現となっていますが、両社ともにキーの再販を禁止していることが分かります。

違法性以外のG2Aの注意点

G2Aで購入する際の注意点と、そもそも購入すべきではない理由について解説します。

G2A VPNs

動作しない

違法かどうかという以前に、購入したキーが動作しない可能性があります。

また動作しなかったとしても、返金されない可能性があります。

特にSteamの場合、Steam外で購入したコンテンツに対しては返金対象外と明記されています。

動作しない原因としては、以下のようなものがあります。

  • 不正入手されたキーであることが判明し、BANされた
  • ゲーム販売会社のポリシー
  • リージョンロック

また、本体は動作したが、DLCやMODが動作しないという場合もあります。

以下で、なるべく安全に購入する方法をご紹介します。

キーの動作条件を確認する

製品ページに、キーのプラットフォームや、動作確認済みリージョンが書かれています。

日本でのアクティベーションが確認されているキーを選ぶようにしましょう。

G2A キーの利用条件

業者のフィードバックから判断する

G2Aには、様々な業者が出品しています。

デフォルトで選ばれる業者は、必ずしも最安というわけではないようです。

評価や販売数を見て、総合的に判断するとよいでしょう。

G2A セラーのフィードバック

Steamのレビューから判断する

Steamでは、Steam外で購入したキーを用いて、ゲームをアクティベートしたり、レビューを書いたりすることができます。

実はレビュー画面で、そのユーザーがSteamで購入したのか、それ以外の方法で入手したのかが分かります。

とても見づらいのですが、以下のようになっています。

★:Steam内で購入、または無料ライセンスを取得したユーザー(スコアに反映される)

☆:Steam外で購入(Steamキー)、またはギフトを受け取ったユーザー(スコアに反映されない)

G2A Steamレビューで購入箇所を判定

確実ではありませんが、☆のレビューが多ければ、キーを使ってアクティベーションできる可能性が高いと判断できます。

またレビュー内に、どこで購入したかを書いているユーザーも多いので、参考にすることもできます。

そんなに安くない

多くの場合、G2Aでの販売価格は正規販売店に比べて安くなっていますが、必ずそうとは限りません。

ゲーム以外の場合は、そんなに変わらないということも多いので、動作しなかった場合のリスクも踏まえて判断するようにしましょう。

社会的・倫理的な問題

ゲームソフトの中古販売が認められているのに、なぜキーの中古販売はダメなのかと思われるかもしれません。

実のところ、G2Aのような「鍵屋/キーリセラー」の問題は、販売会社がキーの再販を許可しているかどうか、ということではありません。

キーの出どころが不明で、他人のクレジットカードやハッキングによって、不正入手されたキーの可能性があるということが問題なのです。

  1. 犯罪者が、他人のクレジットカードを使ってゲームのキーを購入する
  2. そのキーをG2Aで転売し、現金を入手する
  3. 警察やクレジットカード会社が、カードの不正利用であることを突き止める
  4. 該当のキーがBANされる

キーがBANされたことで、購入者はお金だけ失ったことになります。保障はありません。

犯罪者は、既に現金を手にしているため、逃げ切ることができます。

お金を損する可能性があるからダメだということではなく、犯罪者のマネーロンダリングの一端を担うことになるからダメだということなのです。

社会的責任がある行動ではないと非難され、ゲームコミュニティから追放される可能性もあるでしょう。

もちろん何の違法性もない可能性はありますが、その証明も難しいです。

まとめ G2Aは違法か?

G2Aとは、ゲームを中心としたソフトウェアのライセンスキーを売買できるマーケットプレイスです。

正規販売店より、安く購入できる可能性があります。

日本の場合、販売会社がキーの再販を禁止している場合は、不正競争防止法に反する可能性が高いです。

販売会社が許可している場合は、特に問題はありません。

多くのゲーム会社は、利用規約で再販を禁止しています。

また問題となるのはG2Aや出品者であり、購入者に対する罰則はありませんが、購入者にとっても、ゲームが動作しない、返金もされない、という金銭的損害を被る可能性はあります。

しかしそれ以上に、不正に入手されたキーである可能性があることから、社会的責任を問われる場合があります。

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