BlueStacks 5は、PC上で動作するAndroidエミュレーターです。BlueStacks 10(X)は、PC上ではなくクラウド上で動作するということなのですが、実際に使ってみると、よく分からないページに飛ばされて、意味不明なことになります。この記事では、BlueStacksの5と10、クラウド対応ゲーム、地域制限、VPNの関係について、分かりやすく解説しています。
BlueStacks 10と5の機能の違い
BlueStacksのバージョン5とバージョン10(X)、同じ会社が運営するnow.ggの関係について解説します。
BlueStacksとは
「BlueStacks」とは、WindowsとmacOS上で動作するAndroidエミュレーターです。
アメリカのBlueStacks社により、2011年から開発されています。
Inter、AMD、Samsung、Qualcommなどの大手企業から出資を受けており、Androidエミュレーターの中では、かなり評判が高いです。
ゲームに特化したエミュレーターということになっていますが、ゲーム以外のアプリを動かしたり、外部のAPKファイルを直接インストールしたりすることも可能です。
一部広告が表示されますが、基本無料で利用できます。
現在、バージョン5とバージョン10(またはX)の2つが公開されおり、その違いを理解するためには、まずnow.ggについて知る必要があります。
now.ggとは
「now.gg」とは、BlueStacks社が運営する、クラウドゲームプラットフォームです。
クラウドゲームと言うと何だかかっこいいですが、要はブラウザゲーム配信サイトです。
一部のAndroidゲームも、ブラウザ上で動作するようになっています。
クラウドゲームとブラウザゲームは、内部処理の違いで区別することもできるでしょうが、ユーザーからすれば同じと言っていいのではないかと思います。
BlueStacks 5と10の違い
BlueStacks 5は、PC上で動作するAndroidエミュレーターです。
now.ggは、ブラウザ(クラウド)上で動作するゲーム配信サイトです。
BlueStacks 10(X)は、BlueStacks 5とnow.ggを統合したものです。
ゲームによっては、PCとクラウドの両方に対応したものがあるため、それを一元管理するためのカタログページのようなものです。
つまりBlueStacks 10は、リンクを提供しているだけであり、エミュレーター本体ではありません。
下記でご説明しますが、日本から利用する分には不要だと思います。
BlueStacks 10と5の動作の違い
BlueStacks 5と10(X)で、実際にゲームをインストールしてみて、何が違うのかを解説します。
BlueStacks 5のインストール
BlueStacksのトップページで「ダウンロード」をクリックすると、(現在のところ)バージョン5がダウンロードされます。
インストーラーを起動したら、バージョン 5であることを確認してください。
起動するとこんな感じです。
キーボード、マウス、ゲームパッドなどを使用して操作することができます。
BlueStacks 5でブルアカをプレイしてみる
おすすめにブルーアーカイブがあったのでインストールしてみます。
(基本的には)Googleアカウントでログインし、BlueStacks上のGoogle Playストアからインストールすることになります。
正常に起動することができました。
スペック次第でしょうが、私の環境では、むしろスマホよりもサクサク動いていました。
画面が大きいのがいいですね。
Googleアカウントと連携したくない場合
Aurora Storeのような、Play Store以外のストアからアプリをインストールすることもできます。
または、PC上にAPKファイルをダウンロードし、それを読み込むこともできます。
ゲームのアカウント連携などには問題が生じる可能性があります。
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BlueStacks 10のインストール
現在、BlueStacks 10(X)は別ページからダウンロードできるようになっています。
インストーラーを実行したら、バージョンが10であることを確認してください。
BlueStacks 10のクラウド対応ゲームとは
画面はこんな感じなのですが、ほとんどのゲームは、クリックしてもBlueStacks 5が起動してくるだけです。
じゃあクラウドでプレイできるゲームって何なのと言うと、「インスタントプレイ」の欄にある、この1つだけです。
とりあえず詳細画面から、「ブラウザで今すぐプレイ」をクリックしてみます。
ブラウザでゲーム画面が開きました。
ただしこれは、URLを開けば普通に遊べるので、あえてBlueStacks 10から起動する必要もありません。
BlueStacks 10 + VPN
クラウド対応ゲームが少なすぎるように思えますが、それは接続地域によって異なります。
つまり、日本から遊べるゲームは1つしかないということです。
ということで、VPNでアメリカサーバーに接続してみました。
すると、クラウド対応ゲームがズラリと並んでいます。
「原神」がありましたので詳細画面を見てみますと、BlueStacks 5、クラウド、PCの3つに対応していることが分かります。
クラウドで遊びたいので「今すぐプレイ」をクリックしてみます。
「Play in browser」をクリックします。
すると、「非公式プロキシが検出されました!」というページが表示され、ゲーム画面となりません。
これはつまり、VPNからのアクセスをブロックしているということです。
しかし、nowPrimeという有料プランを契約すると、VPN経由でもプレイできるようになるようです。
代替案と書かれている公式プロキシについては、見てもよく分かりませんでした。(ゲーム会社向けのサイトに飛ばされる)
BlueStacks 10でクラウド対応ゲームをプレイするには
まとめると、BlueStacks 10でクラウド対応ゲームを遊ぶためには、VPNでアメリカ(またはその他の国)に接続し、かつサブスクリプションプランを契約する必要があります。
VPNブロックを回避する方法が無いわけではありませんが、そこまでしてブラウザ上で遊びたいゲームというのは、おそらく無いのではないかと思います。
また、わざわざBlueStacks 10を使用しなくても、直接ブラウザで「https://now.gg/」を開いても同じことです。(この場合もVPNやサブスクリプションが必要です)
「原神」のように、複数のプラットフォームに対応しているゲームを一元管理できることがメリットということですが、個人的には最初から別に探したほうが分かりやすいのではないかと思います。
以上のことから、日本からアクセスするのであれば、BlueStacks 10をインストールする必要は、まったくないと思います。
BlueStacks 5はかなり優秀で、ゲーム以外にも使えるのでおすすめできます。