無料でプライバシーも保護される位置情報共有アプリZoodの使い方

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無料でプライバシーも保護される位置情報共有アプリZoodの使い方

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家族や友人と位置情報を共有したいけど、よく分からないアプリに個人情報を預けたくない、という場合に使えるのがZood Locationです。Zoodは位置情報をエンドツーエンドで暗号化するので、自分とフレンド以外に、誰にも知られることはありません。一方でZoodは知名度が低いため、安全性の検証が不十分という面もあります。この記事では、Zonndの概要と、安全性と危険性、使い方について解説します。

Zoodの安全性

Zoodの概要と、オープンソース、エンドツーエンド暗号化、個人情報の収集について解説します。

位置情報共有アプリ 1

Zoodとは

Zood Location」は、プライバシー保護を重視した、位置情報共有アプリです。

エンドツーエンドで暗号化されるため、本人たち以外に、位置情報を知られることがありません。

完全に無料で使用できます。

広告が表示されることもありません。

現在のところAndroidでのみ利用できます。

iOS版は開発中とのことです。

エンドツーエンド暗号化

Zoodの一番の特徴は、位置情報がエンドツーエンドで暗号化されるので、サーバー管理者であってもその場所を知ることができないという点です。

他のサービスは、位置情報を広告に利用されたり、第三者に販売されたりすることが普通です。

Zoodではそのような心配がありません。

オープンソース

ZoodのソースコードはGitHubで公開されているので、誰でも安全性を検証することができます。

個人情報を収集しない

Zoodのアカウントは、ユーザー名とパスワードのみで登録できます。

メールアドレスも任意で登録できますが、アカウントに重大な問題が発生した時の連絡にだけ使用されるとのことです。

Zoodのサーバーの保存されるのは、ユーザー名とパスワード、暗号化されたフレンドリストのみです。

その他、一切の情報は収集されません。

Zoodの使い方と注意点

Zoodの使い方と、実際に使ってみて気になった点、注意すべき点について解説します。

位置情報共有アプリ 2

アカウント登録

Google Play Storeから「Zood Location」アプリをインストールします。

アプリを起動し、「REGISTER」をタップします。

Zood アカウント登録 1

「ユーザー名」と「パスワード」を登録します。

メールアドレスは必須ではありません。

メールアドレスを登録するとパスワードリセットができるということもありません。

Zood アカウント登録 2

登録が完了すると、自分の位置情報が表示されるようになります。

テスト用に、東京ドームにいることにしています。

(色が見づらいのは何とかして欲しいです)

Zood 現在地表示

位置情報の一時的共有

自分の現在地を、Zoodアプリを持っていない人に対しても、一時的に共有することができます。

右下のピンアイコンをタップします。

Zood 一時的な位置共有 1

30分だけ有効なURLが生成されるので、「SHARE LINK」をタップします。

Zood 一時的な位置共有 2

URLをブラウザに入力すれば、現在地が表示されます。

なお、地図はGoogleマップが使用されています。

Zood 一時的な位置共有 3

フレンドとの位置情報共有

家族や友人とリアルタイムに位置情報を共有するには、フレンド登録をします。

左下のアイコンをタップします。

Zood フレンド追加 1

相手のユーザー名を入力します。

Zood フレンド追加 2

相手側には、自動的にフレンド登録されます。

初期設定では「Sharing」がオフになっているので、オンに変更します。

Zood フレンド追加 3

自分の画面にも、相手の位置情報が表示されるようになりました。

検証はできていないのですが、完全なリアルタイムではなく、3分ごとに位置情報を取得しているようです。

Zood フレンド追加 4

フレンドの確認

フレンドは、ユーザー名だけで自動的に登録されるので、本当に本人か心配になるかもしれません。

その場合の検証機能が用意されています。

ユーザー名から、「View safety number」をタップします。

Zood セーフティナンバー 1

数字の羅列が表示されます。

相手にも同じく「safety number」を表示してもらい、番号が一致しているかを確認します。

Zood セーフティナンバー 2

注意点

実際にZoodを使ってみて、気になった点をご紹介します。

オープンソースだが検証されていない

Zoodのソースコードは公開されていますが、それが公開されているアプリのビルドと一致しているかは分かりません。

第三者による検証が必要となりますが、そのような実績はないようです。

そもそもユーザー数が少なすぎます。

レビューも1件もついていません。

Zood インストール

Googleマップを使用している

Zoodは、GoogleマップのSDKを使用しています。

プライバシーを最優先にするというポリシーからすれば、OpenStreetMapのような地図データを使用する方が適切に思えます。

オープンデータの地図サービスOpenStreetMapの使い方
オープンデータの地図サービスOpenStreetMapの使い方

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ポリシー的に微妙であることは認識しつつも、現実的な妥協案として採用しているとのことです。

無料なのが逆に心配

現在Zoodは完全に無料で、広告も表示されていません。

上記のブログ内で、月に$400かかっていると書かれています。

個人的には、安定した運営のためにも、何かしらの課金手段を用意した方がよいのではないかと思います。

パスワードリセットがない

Zoodを利用するには、ユーザー名とパスワードが必要ですが、パスワードリセット機能はありません。

メールアドレスを登録しても関係ありません。

忘れたとしても、作り直せばいいだけではありますが……

アカウント削除がない

同様に、アカウント削除機能もありません。

そもそも、何もデータを収集していないので、削除するものもないのかもしれませんが、個人的には、アカウント管理機能はあった方がいいのではないかと思います。

ほとんど開発されていない?

Zoodは、アメリカのエンジニアArash Payan氏によって開発されています。

2020年に公開されて以降、わずかな更新に留まっているようです。

iOS版も、開発の意思はあるということですが、動きはありません。

まとめ 位置情報共有アプリZoodは安全?

Zoodは、家族や友人と使用できる、位置情報共有アプリです。

完全無料で使用でき、広告も表示されません。

現在のところAndroid限定で、iOS版は未公開です。

エンドツーエンドで暗号化されるので、サーバー管理者であってもユーザーの位置を把握することができません。

ただし、第三者による検証はされていないので、本当に安全なのかは断言できません。

総合的に考えると、信用できると思われる、という状況です。

個人的には、もっと注目されてもいいアプリだと思います。

ユーザー数が増え、課金の仕組みも構築し、健全な運営体制に移行されることを望みます。

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