NordVPNには広告ブロックがついているプランがありますが、スマホでは使えないなど、分かりにくい点もあります。この記事では、NordVPNのプランと機能の違いを解説し、広告ブロックを実際に使ってみた感想をご紹介しています。
NordVPNの広告ブロックの機能と料金
NordVPNのプランと機能について、詳しく解説します。
NordVPNのプラン
「NordVPN」は、パナマに拠点を置くVPNサービスです。最も安全で、最も高機能なVPNサービスの一つとされており、このサイトでも推奨しております。
NordVPNには、「ベーシック」「プラス」「コンプリート」の3つのプランがあり、それぞれ「1ヶ月」「1年」「2年」払いから選択できます。
価格は時期や為替等により変動しますのでご了承ください。下記は、ブラックフライデーで最大74%割引となっている価格です。
ベーシック | プラス | コンプリート | |
---|---|---|---|
1ヶ月払い | 2,070円 | 2,230円 | 2,390円 |
1年払い (15ヶ月) | 10,950円 | 13,050円 | 15,450円 |
2年払い (27ヶ月) | 12,960円 | 16,740円 | 21,060円 |
VPN | ◯ | ◯ | ◯ |
脅威対策 | ◯ | ◯ | ◯ |
脅威対策Pro | ー | ◯ | ◯ |
パスワードマネージャー | ー | ◯ | ◯ |
クラウドストレージ | ー | ー | ◯ |
全てのプランで、「VPN」と「脅威対策」が利用できます。
プラスでは、「脅威対策Pro」と「パスワードマネージャー」が使えるようになります。
コンプリートでは、さらに1TBのクラウドストレージがついてきます。
NordVPNのVPNの特徴
NordVPNは、世界111カ国にサーバーを設置し、業界でも最高速とされています。
またプライバシー保護に力を入れており、下記のような機能がボタン1つで使えます。
- P2P:P2Pのファイル共有に特化し、ISPによる帯域制限を回避
- Onion Over VPN:TorとVPNを組み合わせ、匿名性を向上
- 難読化サーバー:VPN通信であることを分かりにくくし、VPNブロックを回避
- Double VPN:2つのVPNサーバーを経由し、匿名性を向上
- 固定IP:共有ではなく、自分専用のIPアドレスを使用(別料金)
脅威対策とは
NordVPNの「脅威対策」とは、NordVPNのDNSサーバー上で、悪意のあるドメインや、広告をブロックする機能です。
脅威対策のポイントは2つあります。
DNSサーバー上で動作するので、VPNに接続中しか働きません。アプリをインストールするだけでは機能しません。
また広告をブロックするとありますが、私が確認した限りでは、ほぼブロックされませんでした。PC版はブロックすることもありますが、スマホ版は全スルーに近いような⋯?
脅威対策Proとは
「脅威対策Pro」は、マルウェア、フィッシングサイト、トラッカー、広告等をブロックする機能です。
ベーシック版の「脅威対策」と比べ、主に以下の点が異なります。
- VPNに接続していなくても利用可能
- AI利用による高精度な検出
- 動作が軽い
- 広告ブロックも機能する
iPhoneやAndroidでは広告ブロックは使えない?
注意が必要なのは、「脅威対策Pro」はWindowsかMacでしか使えないということです。iPhoneやAndroid等のスマホやタブレットでは使用できません。
ベーシック版の「脅威対策」の方は、スマホでも使用できますが、広告ブロックはほとんど機能しないようです。
「脅威対策Pro」の広告ブロックは普通に機能しますが、スマホでは使用できません。
つまり、iPhoneやAndroidでは、NordVPNの広告ブロックを使用できないということになります。
パスワードマネージャーとは
NordVPNのパスワードマネージャーは、「NordPass」という別アプリになっています。
NordPassでは、様々なサイトのパスワードを暗号化してクラウド上に保存し、複数のデバイスで共有することができます。
その他にも、パスワード生成、メモ、一時的なメールアドレス生成、データ漏洩の確認機能などが備わっています。
クラウドストレージとは
NordVPNのクラウドストレージは、「NordLocker」という別アプリとなっています。
1TBまでのデータをクラウド上に保存することができ、複数のデバイスで共有することができます。
Google Drive、iCloud、OneDrive等との違いは、ゼロナレッジアーキテクチャにより、システム管理者であっても内容を見ることができないという点です。
一般的なクラウドストレージサービスは、サーバー上のファイルをシステム管理者が確認することができ、検閲等をおこなっています。時には不正利用されることもあります。
NordLockerでは、サーバー上に暗号化されて保存されるので、鍵を持っている本人以外は、内容を確認できない仕組みとなっています。
検閲されないクラウドストレージ NordLockerの使い方
他人に見られては困るファイルの保存場所に困っているという方も多いでしょう。スマホやPCでは容量が不足していますし、ほとんどのクラウドストレージサービスはファイルの検閲をおこなっています。そういう時に便 ...
NordVPNの広告ブロックを使ってみた感想
NordVPNの脅威対策Proには「マルウェア対策」「高度なブラウジング保護」「広告・トラッカーブロック」の3つの機能があります。それぞれを使ってみた正直な仮想をご紹介します。
マルウェア対策
「マルウェア対策」はオンでいいと思います⋯⋯というか、検出されたことがないので分かりません。
セキュリティ研究機関「https://www.eicar.org/」の、テスト用マルウェアを使って試してみたのですが、先にChromeがアラートを出したので、NordVPNの「マルウェア対策」が機能しているのかどうか分かりません。
オンにしていても特に害はないので、いいのではないかなというところです。
高度なブラウジング保護
「高度なブラウジング保護」は、たまに検出をしてサイトの閲覧をブロックしてくれるのですが、誤検出(?)なのか、ごく普通のサイトもブロックしてしまうので、結局オフにしてしまいました。
ブロックするときも「マルウェアを検出」としか言ってくれず、何が問題となっているのか具体的に教えてくれないので、判断ができないんですよね。
一般的なWordpressのプラグイン等もブロックしてしまい、サイトのデザインが崩れてしまうということもあり、ちょっと敏感すぎるかなというところです。
広告・トラッカーブロック
さて、問題の「広告・トラッカーブロック」です。
広告ブロッカーとしては、普通に、それなりに機能すると思います。
しかし、カスタマイズができないんですよね。
他の広告ブロッカー専用アプリでは、外部の定義ファイルを読み込んだり、細かなフィルタリングができたりするのですが、こちらはドメイン単位で許可することしかできません。
また、日本向けの広告はすり抜けることが多いです。
そしてなにより、スマホで利用できないことが致命的です。
これなら別の広告ブロッカーを使った方がいいかなーというのが、正直なところです。
NordVPNと、広告ブロッカー内蔵ブラウザや、広告ブロッカー拡張機能を併用することは可能です。
ただし、VPN型広告ブロッカーや、DNS型広告ブロッカーとは併用できないのでご注意ください。
パスワードマネージャーやクラウドストレージも正直・・・
私は検証のためにコンプリートプランを契約しているのですが、パスワードマネージャーやクラウドストレージも、他の手段があるから別にNordVPNでなくてもいいんだよなーというのが正直なところです。
ただNordVPNは開発スピードが速いので、そのうち凄い機能が追加されるかもしれない、ということは期待しています。
VPNは優秀
ということで、プラスやコンプリートプランは必要がなく、ベーシックプランで十分というのが私の率直な意見です。
上記でもご紹介しましたが、VPN自体はとても使いやすく、二重VPNやTorにも簡単に接続できるところが気に入っています。
現在、74%OFFで購入できますので、ぜひご検討ください。