ロシアがメッセージアプリSignalをブロック

ロシア政府がSignalの通信をブロックしました。ウクライナの越境攻撃が影響していると見られています。

ロシア政府が法律違反としてSignalアプリの通信をブロック

ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁（Roskomnadzor、ロスコムナゾール）は、ロシアの法律に違反しており、テロや過激派に利用される恐れがあるとのことで、メッセージアプリSignalの通信をブロックしたと発表しました。

この規制は2024年8月9日頃から始まっており、ウクライナ軍によるロシア侵攻に合わせたものと考えられます。

Signalは、最も安全なメッセージアプリの一つと言われており、多くのジャーナリストや反政府活動家に使用されています。

なお現在でも、VPN経由か、Signalアプリの「設定 - プライバシー - 詳細設定 - 閲覧回避」をオンにすると、使用できるようです。

Russia Blocks Signal Messenger For ‘Violating’ Country’s Legislation (The Moscow Times)

YouTubeやWhatsAppも規制か

現在ロシアでは、YouTubeの再生速度が極端に制限されており、これも情報統制の一環と見なされています。

近い内にYouTubeやWhatsAppも規制されるのではないかと噂されています。

なおロシア政府は、2018年にテレグラムを規制しようとしましたが、ユーザーがVPNを使用するなどして回避したため、有耶無耶となり、2020年に規制が撤廃された過去があります。