Magic ToDoは、タスクを細かなサブタスクに自動的に分解してくれるタスク管理ツールですが、普通の人向けの便利なツールではなく、タスク管理やコミュニケーションが苦手な人向けのサポートツールとして開発されています。この記事では、Magic TodoおよびGoblin Toolsの機能一覧と、使い方、使ってみた感想をご紹介しています。結論としては、ChatGPTに直接依頼した方が、より正確で、より便利に使用できると思います。
Magic ToDoは何ができる?
Magic ToDoおよびGoblin Toolsの概要と、よくある質問、注意点について解説します。
Magic ToDoとは
「Magic ToDo」とは、ブラウザまたはスマホアプリで動作するタスク管理ツールで、AIによって自動でタスク分解してくれることが特徴です。
Goblin Toolsの中の一機能ですが、Magic ToDoという呼び名の方が有名なようです。
Goblin Toolsとは
「Goblin Tools」とは、Bram De Buyser氏が開発したAIツール群で、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム(ASD)など、些細な作業や人とのコミュニケーションが難しいと感じる方々を支援することを目的としています。
友達のために作ったちょっとしたツールを、誰にでも使えるように公開したとのことです。
以下の機能を持っています。
- Magic ToDo: タスクを自動的に分解する
- Formalizer: 文章のトーンを変換する
- Judge: 文章のトーンを判断し、返事を生成する
- Professor: 物事について簡潔に解説する
- Consultant: メリットとデメリットを分析する
- Estimator: 作業時間を見積もる
- Complier: タスクを明確にする
- Chef: 食材からレシピを考える
無料で使える?
Magic ToDoを含むGoblin Toolsの全ての機能は、ブラウザからのアクセスであれば無料で使えます。
スマホアプリは数百円の買い切りとなっています。
ブラウザ版とスマホアプリ版で機能に違いはないようです。
スマホのブラウザからでも使える?
スマホでも、ブラウザからアクセスすれば無料で使えます。
ただし、PC版と少し挙動が異なるところがりました。
例えば、PCのブラウザ版では、画面下部に様々なボタンが置かれています。
ところがスマホのブラウザ版では、表示されているボタンの数が少ないです。
しかしスマホ版の方も、一度「Sync」をしたら、PC版と同じ機能が使えるようになりました。
これが意図した動作なのか、不具合なのかは分かりません。
300円程度ですので、アプリを購入したほうが確実かもしれません。
同期できる?
「Sync」機能を使うことで、複数端末での同期もできるようになっています。
ただし、セキュリティはあまり考慮されていない上に、挙動が結構怪しいので、個人的にはおすすめしません。
日本語に対応している?
UIは英語だけですが、入力は日本語で問題ありません。
裏ではOpenAIのChatGPT等が動いていると思われますので、ChatGPTと同等に、かなり自然な日本語のやり取りができます。
ChatGPTでよくない?
裏でChatGPTが動いているのであれば、最初からChatGPTを使えばいいのではないかと思われるかもしれません。
その通りだと思います。
Goblin Toolsが公開されたのが2023年で、その当時は意味があったと思うのですが、2025年現在はChatGPTを直接利用した方がはるかに便利だと思います。
Magic ToDoの使い方
Magic ToDoを含む、Goblin Toolsの全機能の使い方について解説します。
タスク分解
タスクを分解するには、タスク登録した後に「Break down item」をクリックします。
自動的にサブタスクが登録されます。
タスクを登録する時に、トウガラシアイコンで難易度を5段階に調整できます。
難易度1の場合は、数個程度に分解されます。
難易度5の場合は、数十個に分解されます。
サブタスクをさらに分解することもできます。
タスク編集
タスクの右の「▼」アイコンをクリックすると、そのタスクに対してアクションをすることができます。
- Estimate: 作業時間の見積もり
- Edit: 名前の編集
- Add Subtask: サブタスクの追加
- Clear estimate: 作業時間の削除
- Clear subtasks サブタスクの削除
- Remove: タスクの削除
画面下部の「▲」アイコンをクリックすると、タスク全体に対してアクションをすることができます。
- Estimate all tasks: 全てのタスクのタスク時間の見積もり
- Mark all as not completed: 全てのタスクを未完了にする
- Clear all estimate: 全てのタスクの作業時間を削除する
- Clear all completed tasks: 完了済みのタスクを削除する
- Clear entire list: 全てのタスクを削除する
作業時間の見積もり
「Estimate」ではタスクに必要な作業時間を自動的に見積もってくれます。
ただし動作が遅く、反映されるまでに数分かかることがあります。
また、見積もり時間も正確とは言えないので、個人的にはあまり使えない機能です。
時間を編集することもできますが、15分単位でしか動かせないようで、こちらの操作性もいまいちです。
同期
「Sync」をクリックし、「Enable cloud synchronization」にチェックを入れ、ユーザー名とパスワードを登録すると、複数端末で同期をすることができるようになります。
ユーザー名はメールアドレスである必要はなく、ただの文字列で大丈夫です。
メールアドレスではないので、パスワードリセットはできません。
また、ログインデバイス管理などの機能もありません。
ユーザー名とパスワードが一致した端末と、自動的に同期をするというだけの機能です。
暗号化されるので、サーバー管理者であっても内容を知ることはできないということですが、見られて困るような情報は同期すべきではないと思います。
また、同期を有効にすると動作が遅くなり、全体的に挙動不審となるので、あまりおすすめできません。
エクスポート
同期ではなく、ファイルとしてエクスポートすることもできます。
「Save to file」をクリックすると、拡張子「.goblin」のファイルが保存されます。
中身はただのテキストファイルです。
その他、Todoist形式(csv)やiCal形式(ics)でもエクスポートできます。
フィルタ
アイコン別に表示するタスクのフィルタを設定することもできます。
ただしこのアイコンは、AIによって自動的に付けられたもので、変更もできないようなので、使い勝手は良くないと思います。
Formalizer
Magic ToDo以外のツールについてもご紹介します。
Formalizerでは、文章のトーン・文体を変更することができます。
様々なトーンを選ぶことができます。
- More Professional: より専門的に
- More technical: より技術的に
- More accessible: より分かりやすく
- More Polite: より丁寧に
- Less snarky: 皮肉っぽさを減らして
- Angrier: より怒った感じで
- Easier to read: 読みやすく
- More formal: よりフォーマルに
- More informal: よりカジュアルに
- More sociable(waffle): より社交的に(雑談っぽく)
- More to the point(unwaffle): 要点を絞って(無駄を省いて)
- Less emotional: 感情を抑えて
- More passionate: より情熱的に
- More sarcastic: より皮肉っぽく
- Gramatically correct: 文法的に正しく
- Bullet points: 箇条書きで
- A single word(thesaurus mode): 一語で(類語モード)
「More professional」を選ぶと、このような感じです。
「Angrier」を選ぶと、このような感じです。
裏でChatGPTが動いているのであれば、「ぶぶ漬け」も正しく解釈してくれるのではないかと期待したのですが、そういうことはありませんでした。
ちなみにChatGPTに直接尋ねると、正確な意味を教えてくれます。
Judge
「Judge」では、入力した文章のトーンを判断してくれます。
「Suggest a response」では、それに対する返信文章を作成してくれます。

ただし、いかにもAI的な回答で、あまり上手くはいっていないようです。
これは冗談でやっているのではなく、ASDなど、他人の感情を読み取るのが苦手な人をサポートすることを目的としていますので、逆効果になってしまわないか、ちょっと心配です。
Professor
「Professor」は、物事について簡潔に解説してくれる機能です。
調べ物ではなく、自分が人に説明する時にどのように話せばいいのかを教えてくれるツールなのかもしれません。
Consultant
「Consultant」は、物事に対してメリットとデメリット(ProとCon)を提示し比較してくれる機能です。
Estimator
「Estimator」は作業時間を見積もってくれる機能です。
Magic ToDoにも組み込まれていますが、こちらの方が反応が速いです。
Compiler
「Compiler」は、頭の中にある情報をすべて書き出すと、タスクリストにまとめてくれるという機能です。
いまいち上手い使い方が分かりませんでした。
Chef
「Chef」は、食材を提示すると、レシピを考えてくれるという機能です。
あえてあり得なそうな食材で試してみましたが、調理手順は考えてくれました。
美味しいのかは分かりませんが……
Magic ToDoとGoblin Toolsのまとめと使ってみた感想
Goblin Toolsとは、ADHDやASDなど、タスク管理やコミュニケーションを苦手とする人を、AIでサポートするツールです。
Magic ToDoはその中の一つで、タスクを分解したり、作業時間を見積もってくれたりする機能です。
一通り使ってみましたが、正確性という観点から、ChatGPTを使ったほうが良いと思います。
そもそも普通の人を対象とした機能ではありませんが、本気で必要な方こそ、ChatGPTを直接使ったほうがよいでしょう。
より正確で、より汎用的に使用できます。
2年前にこのような機能を無料で公開していただいたことは素晴らしいと思うのですが、現在はChatGPTがはるかに便利になっていますので、OpenAIの有料プラン($20/月)を契約することをおすすめします。
一般的なタスク管理ツールとして見ると、機能が不足しており、動作が不安定なところもあるので、あまり使えないと思います。