2026年8月31日〜9月6日のデジタルプライバシー関連ニュースをまとめてお届けします。
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監視・プライバシー
学校のスマホ禁止を「通信制御アプリ」で実現、ニュージャージー州の学区に保護者が反発
米国ニュージャージー州では、始業から終業まで校内での携帯電話使用を禁止する州法が今学年度から施行されました。この法律は禁止をどう徹底するかを各学区の判断に委ねており、施錠式のポーチを配る、電源を切ってロッカーに保管するなどの方法があります。
そんな中、ミドルセックス郡のスポッツウッド学区(生徒数約1,600人)が選んだのが、「The Commons」という通信制御アプリを生徒の端末にインストールさせる方法でした。
The Commons はジオフェンシングを使い、生徒が校内にいる間だけ端末の機能の大部分を停止させます。インターネット接続は遮断されますが通話機能は残ります。教育長のジェフリー・ビックスコ氏は「端末を機内モードにするようなもので、緊急時にも電話がかけられる点でポーチより優れている」と説明しています。
これに対し、ある保護者がオンラインで反対署名を立ち上げ、学区外の支持者も含めて500筆以上が集まりました。署名は、生徒の個人端末に位置情報を追跡するアプリのインストールを求めることはプライバシーの侵害だとして、要件の撤廃を求めています。
学区側はアプリの使用は義務ではなく、インストールしない場合は電源を切ってバッグやロッカーに保管すればよいと説明し、保護者にメールで周知しました。
- NJ.com:A N.J. school district found a new way to enforce the cell phone ban — and parents are fighting it
暗号・セキュリティ
RSA-260の素因数分解に成功、「RSAが破られた」の意味と現行暗号への影響
AIスタートアップCognitionのエンジニア、エリック・ルー氏が9月3日、130桁の数字とともに「divides RSA-260(RSA-260を割り切る)」とXに投稿し、暗号関係者の間で大きな話題になりました。
RSAナンバーは、RRSA Securityが1991年に公開した「2つの巨大な素数の積」のリストで、素因数分解できれば賞金が出る挑戦として提示されたものです。コンテスト自体は10年以上前に終了していますが、有志による挑戦は続いており、RSA-260はこれまでに分解された中で最大の数になります。
RSAナンバーが破られたのは今回が初めてではありません。直近では2020年に、フランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)などのチームが、数万台のコンピューターを数か月使って「ふるい法(sieving)」でRSA-250を分解しています。
今回の手法は明らかにされていません。ルー氏の同僚によれば、AIを使わずコンピューターで素数を試し続ける力技で、少なくとも7か月を費やしたとされています。
現行のRSA暗号が危険になったわけではありません。RSA-260は10進260桁、2進数に換算すると約860ビットで、実運用のRSAで使われる2048ビット以上の鍵の半分以下です。素因数分解の難しさは桁数に対して指数関数的に増えるため、この手法の延長で実用鍵が破られる見込みはありません。HTTPSやVPNの通信が今回の成果で解読可能になることもなく、緊急に何かを変える必要はありません。
- Scientific American:Should you worry about this record-breaking encryption crack?
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