VPNキルスイッチの必要性と使い方

VPNの知識

VPNキルスイッチの必要性と使い方

2024年6月28日

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VPN接続すると、ユーザーのセキュリティやプライバシー保護を強化しますが、VPN接続が切れた瞬間に情報が漏洩してしまう可能性があります。注意をしていれば防げるというものではないので、システムで保護する必要があります。VPNキルスイッチ機能があれば、VPNが切断された瞬間にインターネット接続も切断してくれるので、情報が漏洩することを防ぐことができます。

ポイント

  • VPNキルスイッチの機能と種類
  • VPNキルスイッチの注意点
  • VPN接続が不安定な場合の対応方法
  • おすすめのVPNプロバイダー

VPNキルスイッチとは

VPNキルスイッチの概要、機能、種類、重要性について解説します。

緊急停止ボタン

VPNキルスイッチとは?

VPNの「キルスイッチ(Kill Switch)」とは、VPN接続が切れた場合に、インターネット接続自体を自動的に切断する機能です。これにより、IPアドレスなどの個人情報が漏洩することを防ぎます。「ネットワークロック(Network Lock)」と呼ばれることもあります。

VPNキルスイッチは、一部のVPNアプリのオプション機能として提供されています。VPNの接続自体は、OSの標準機能でも可能ですが、キルスイッチ機能は備わっていないことが多いです。

VPNキルスイッチはどのように機能する?

VPNキルスイッチは、VPNプロトコルに組み込まれた機能ではなく、外部アプリの機能です。

VPNキルスイッチは、VPN接続の状態を監視します。

VPNが切断されたことを検知すると、そのデバイス全体のインターネット接続を切断するか、または特定のアプリの通信をブロックします。

VPN接続が復旧すると、キルスイッチが解除され、インターネット接続も自動的に復旧します。

VPNキルスイッチの種類

VPNキルスイッチの仕組みは、提供している事業者によって異なります。概要をご紹介します。

VPN接続を必須とするか

多くのVPNサービスのキルスイッチは、VPN接続が不意に切断された時にのみ、インターネット接続をブロックします。つまり、手動でVPN接続をオフにしたり、VPNアプリを閉じたりする場合は、不意な切断とはみなされれず、インターネット接続もそのままとなります。

一方、VPNに接続していない限り、一切のインターネット接続を無効にするタイプもあります。当然こちらの方が安全性は高まりますが、不便に感じるかもしれません。

どちらが良いかは、使い方によります。

アプリだけか、システム全体か

アプリレベルのVPNキルスイッチの場合は、例えばブラウザなど、そのアプリだけの通信をブロックしたり、アプリを強制終了させたりします。

システムレベルのVPNキルスイッチの場合は、その端末のインターネット接続を全て遮断します。システムレベルの方が安全性は高くなりますが、頻繁に切断されるようだと、使用感は下がります。

VPNアプリによっては、より細かく挙動を設定できるものもあります。

VPNキルスイッチが必要な理由

VPNキルスイッチがないと、匿名性が失われます。

インターネット接続とVPN接続は別なので、VPN接続が切れたとしても人間は気が付かないことが多いです。

特にスマホの場合は、アプリを切り替える時にVPN接続が切れることが多く、そのまま使ってしまいがちです。

そのため、本来のIPアドレスや、地域情報、閲覧サイトなどの情報が漏洩してしまうことになります。

VPNキルスイッチは信頼できる?

VPNキルスイッチを使えば100%安全だとは言えませんが、概ね正しく機能するようです。

少なくとも、使わないよりははるかにマシと言えるでしょう。

VPNキルスイッチの使い方

VPNキルスイッチを使う上での注意点や、頻繁に切断される場合の確認ポイント、おすすめのVPNサービスについて解説します。

VPN接続確認

VPNキルスイッチはデフォルトでオンになっている?

ほとんどのVPNアプリで、VPNキルスイッチ機能はデフォルトでオフになっています。

利用するには設定からオンに変更する必要があります。

VPNアプリによっては、端末全体の通信を切断するのか、特定のアプリだけ切断するのかを設定できることもあります。

キルスイッチを使わない方が良い場合?

セキュリティやプライバシーを考えるとVPNキルスイッチを使わない理由はありませんが、特定の条件下ではオフにした方が良い場合もあります。

通信切断が問題となる場合

ビジネス上のビデオ会議や、リモートデスクトップ接続など、通信切断が業務に支障をきたす場合は、VPNキルスイッチをオフにした方がよいこともあります。

端末が低スペックの場合

VPNキルスイッチは、VPN接続を常に監視しているため、システムリソースを消費し、パフォーマンスが低下します。

特に古い機器や、低性能の機器を使用している場合は、問題となることがあります。

通信が不安定な場合

公衆Wi-Fiやモバイルネットワークなど、通信が不安定な環境の場合、常にVPNキルスイッチが発動し、まともに使用できないかもしれません。

セキュリティ上問題とはなりますが、オフにするという判断もあります。

セキュリティが重視されない場合

例えば、地理的な制限回避で使用しているなど、VPN接続が切れても大きな影響はない場合は、最初からオフにしておいてもよいでしょう。

頻繁にVPN接続が切れる場合に確認するポイント

VPN接続が頻繁に切れ、キルスイッチが常に稼働するという場合は、以下の点を確認してみてください。

端末の再起動

VPN接続が頻繁に切れる場合、スマホ、PC、ネットワーク機器などを、とりあえず再起動してみるというのは、とても有効な方法です。

最新にアップデート

VPNアプリ、OS、ファームウェアなどにアップデートがないか確認しましょう。

不具合が解消される可能性があります。

ファイアウォールやセキュリティソフト

ファイアウォールやセキュリティソフトによって、VPN通信がブロックされている可能性があります。

可能であれば、一度無効にしてテストしてみましょう。

無効にして改善するのであれば、そこに原因があるということになります。

通信の安定性

もともとのインターネット通信が不安定な場合、VPN接続も不安定となります。

Wi-Fiの電波は強いか、電波干渉はしていないか、接続台数は多くないか、トラフィックが集中していないかなどを確認しましょう。

ネットワーク機器

ルーターなどのネットワーク機器が古かったり、性能が不足していたりすると、通信が安定しない原因となります。

ISP

ISPによってはVPN接続が不安定となります。

なかなか簡単に変更するわけにはいきませんが、レビュー等で同じ症状の人がいないか確認してみましょう。

VPNプロトコル

VPNには様々なプロトコルがあり、多くの場合、複数の中から選ぶことができるようになっています。

プロトコルを変更して改善するかみてみましょう。

VPNプロバイダー

VPNプロバイダーは、一番影響が大きいところかもしれません。

VPNサーバーの台数、設置場所、回線の太さ、ユーザー数など、様々な要因によって安定性が変わります。

多くの商用VPNプロバイダーは、お試し期間を設けているので、それで改善するかみてみましょう。

おすすめのVPNサービス

VPNキルスイッチを備えていて、日本からでも安定して使用できる、おすすめのVPNサービスをご紹介します。

iOS/iPadOSAndroidWindowsMac
MillenVPN
SurfShark
NordVPN

SurfSharkNordVPNでは、全てのOSでVPNキルスイッチを利用できます。

MillenVPNはWindowsのみなので、注意が必要です。

ただし、Androidには標準でVPNキルスイッチ機能が備わっているので、そちらで利用できる可能性はあります。

まとめ VPNキルスイッチとは

ポイント

  • VPNキルスイッチとは、VPN接続が切断された場合に、インターネット接続接続も切断する機能
  • VPNキルスイッチがないと、IPアドレス、個人情報、機密情報などが漏洩する可能性がある
  • VPNキルスイッチ機能があるかどうかは、VPNプロバイダーによって異なるので、自分にあったサービスを選ぶことが重要

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